Ubuntu Japanese Teamが提供するUbuntu Japanese Remixでは、日本語環境における利便性のため、Adobe Readerの日本語パッケージ(adobereader-jpn)をリポジトリから提供していましたが、Canonicalのpartnerリポジトリから同パッケージが提供されるようになったため、Japanese Remixリポジトリからの提供を終了することにしました。
Adobe Reader 9.4.6以降、adobereader-jpnパッケージの更新版はJapaneseRemixのリポジトリでは提供しません。
同リポジトリでの最終バージョンは9.4.2となります。また提供そのものも年内で終了し、リポジトリから該当パッケージを削除する予定です。
Adobe Reader 9.4.6以降へのアップデート・今後の新規インストールは、Canonicalの提供するpartnerリポジトリを利用してください。partnerリポジトリは環境によっては必ずしも有効にはされていないため、有効化のための設定が必要です。
関連技術情報
adobereader-jpnパッケージの素性
adobereader-jpnパッケージの諸元は下記の通りです。
Japanese Remix版
- adobe.comで配布されている同パッケージそのもの。
- i386のみ。
- セキュリティアップデートとしてのアナウンス(USN):なし
Canonical partner版
- adobe.comで配布されている同パッケージを元に、CanonicalでRepackを行ったもの。
- i386に加えてx64対応。
- ただし、x64はi386パッケージをRepackしており、「x64環境に導入可能な32bitバイナリ」として提供。
- セキュリティアップデートとしてのアナウンス(USN):なし
apt-cache policy adobereader-jpn
設定変更後に、「apt-cache policy adobereader-jpn」を実行して含まれているべき記述は次の通りです。
adobereader-jpn: インストールされているバージョン: 9.4.2 候補: 9.4.2.0-<リリース名>0 バージョンテーブル: 9.4.2.0-0<リリース名を含むマイナーバージョン> 500 http://archive.canonical.com/ubuntu/ <リリース名>/partner i386 Packages
partner有効化後の/etc/apt/sources.list
partnerリポジトリ有効化後、/etc/apt/sources.listには下記の記述が含まれる必要があります。
バージョンにより、以下のいずれかが含まれているのが期待の状態です。アップグレードの実施状況により、本来適切なものよりも古いエントリがそのまま記載されている可能性があります。もしお使いのものよりも古いバージョン向けの記述になっている場合、「gksudo gedit /etc/apt/sources.list」を実行してエディタを開き、該当部を修正してください。
# Lucid(10.04 LTS) deb http://archive.canonical.com/ubuntu lucid partner deb-src http://archive.canonical.com/ubuntu lucid partner # Maverick(10.10) deb http://archive.canonical.com/ubuntu maverick partner deb-src http://archive.canonical.com/ubuntu maverick partner # Natty(11.04) deb http://archive.canonical.com/ubuntu natty partner deb-src http://archive.canonical.com/ubuntu natty partner # Oneiric(11.10) deb http://archive.canonical.com/ubuntu oneiric partner deb-src http://archive.canonical.com/ubuntu oneiric partner