(前提)Ubuntuにおけるパッケージのバージョン付け
Debianのパッケージをそのままビルドしている場合
[<epoch>:]<upstream_version>[-<debian_revision>]
例:
- 0.7.5
- 2.2.47-2
- 2:0.97-3
DebianのパッケージにUbuntuで手を加えている場合
[<epoch>:]<upstream_version>[-<debian_revision>]ubuntu<ubuntu_revision>
例:
- 1.2-1ubuntu1
- 20080705ubuntu3
- 1:1.10.2-2ubuntu7
Ubuntuでパッケージに変更を加えた場合、<ubuntu_revision>が更新される(後述)。
Debianに存在しないパッケージの場合
[<epoch>:]<upstream_version>-0ubuntu<ubuntu_revision>
上記の通り、<debian_revision>に相当する部分が0となる。
例:
- 4.32-0ubuntu1
- 1:0.8.2-0ubuntu7
ubuntu_revisionの更新
開発中のディストリビューションに含まれるパッケージに変更を加えた場合はプラス1され、「ubuntu2」「ubuntu3」…となっていく。
リリース後、updatesレポジトリやsecirityレポジトリで提供されるものには、プラス0.1されるものと、「.<distro_revision>.N」が付加されるものがある(Nは1から開始して更新のたびにプラス1)。
例:
- 0.10.21-3ubuntu0.1(元々Ubuntuで変更されていなかったものは「ubuntu0」を付加した上でプラス0.1)
- 1:2.24.0.1-0ubuntu7.1
例:
- 3.0.8+nobinonly-0ubuntu0.8.10.2
- 2.4.4rel-10ubuntu2.8.10.1
9.04以降(案)
Ubutnuで変更されていないパッケージにJapanese Teamで手を加える場合
元のバージョン文字列に「ubuntu1~ja1」を付加する。
Ubutnuで変更されたパッケージにJapanese Teamで手を加える場合
元のバージョン文字列の「ubuntuX」のXにプラス1して「ubuntuY~ja1」とする。
Debian・Ubuntuに存在しないパッケージの場合
元のバージョン文字列に「-0ubuntu1~ja1」を付加する。
ja_revisionの更新
パッケージを更新するたびに「ja」の後の数字をプラス1する。 ディストリビューションのアップグレードに際してリパッケージする場合、「~ja」以前のバージョンが上がっていなければ「ja」の後の数字プラス1する。「~ja」以前のバージョンが上がった場合は、「ja1」にリセットする。
例外
PPAを利用しないnon-freeパッケージであり、フォントやメタパッケージなどコンパイルを伴わないものであり、前ディストリビューションからupstream versionが上がっていない場合、ja_revisionを上げないで前バージョンと同じパッケージを継続して利用する。
この方式の問題
- リリース後、updatesレポジトリおよびsecurityレポジトリで提供されたパッケージ(バージョンが「ubuntu1」から「ubuntu1.1」や「ubuntu1.9.04.1」のような形式になるもの)で上書きされないことになるが問題ないか?(8.10以前の形式では上書きされていた)
Backportに持って行くときに、「~${distro}1~ppa1」の形式でパッケージを作り直す必要がある(Ja LoCoのパッケージであることを明確にするために「ja」をつけるならばこれはしょうがない)。
8.10以前
(作成中)