日本語翻訳版独自の記述
IBus 1.5.5
IBusは1.5.5に更新され、新たにプロパティパネルという機能が実装されました。
プロパティパネル(Ubuntu GNOMEを除く)
カーソル付近に、その時点の入力モードなどとツール起動ボタンを表示するプロパティパネルが表示されるようになりました。 これで現在半角入力なのか全角入力なのかわからないということがなくなり、使いやすくなりました。
indicator-keyboard(Ubuntu)
indicator-keyboardも強化され、各変換エンジンの入力モードなどとツール起動ボタンが表示されるようになりました。
IBus以外のインプットメソッドを使用する場合の注意点(Ubuntu/Ubuntu GNOME)
必要なパッケージをインストールしたあと、次のコマンドを実行してください。これでGNOME/Unityとの統合が無効になります。
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.keyboard active false
IBusに戻す場合は、次のコマンドを実行してください。
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.keyboard active true
im-config
im-configの仕様変更により、IBusとFcitxが同時にインストールされている場合(かつ手動で設定を変更していない場合)、Fcitxが優先して起動するようになりました。
Fcitx
Fcitxを以前のIBusの使い勝手と似せたい場合に参考になるwikiページがありますので、必要に応じて参照ください。
im-setup-helper
IBus・Fcitxに関わる機能として、Japanese Teamのリポジトリに、im-setup-helperというパッケージがあります。日本語Remixでは初期状態でインストールされています。これにはふたつの設定ツールが含まれています。
ひとつめの設定ツールがmozc-setup-helperです。これは13.04の日本語Remixの「デフォルトでMozcが利用できる」という設定を14.04環境で実現するための簡単な設定ツールです。Unity Dashから[Mozcセットアップヘルパー]を検索して実行してください。
また、FcitxとIBusを同時にインストールした状態でIBusを使用したい場合でも、Mozcセットアップヘルパーを実行してください。
すべての環境でうまく動作するとは限らないため(日本語キーボードだけでしか動作しないのは仕様です)、不具合を見つけた場合はubuntu-jpメーリングリストに報告してください。
もうひとつの設定ツールがfcitx-setup-helperです。IBusの代わりに利用できるFcitxを簡単に利用するためのツールです。Unity Dashから[Fcitxセットアップヘルパー]を検索して実行してください。Fcitxの動作に必要なパッケージを表示する機能と、必要なパッケージが全てインストールされた状態で、IBusからFcitxに切り替える設定を行うことができます。特にKubuntu環境では、Fcitxと設定ツールが対応しており、IBusよりもオススメです。
IBusの削除(Xubuntu/Ubuntu Studio)
IBusは影響力の高いバグ(Bug:1284635)により削除されました。詳しくはXubuntu/Ubuntu Studioのリリースノートを参照ください。
ただしそれだと日本語環境では使い物にならないため、IBus関連とFcitx関連とim-setup-helperをインストールするメタパッケージを作成しました。
$ sudo add-apt-repository ppa:japanese-testers/ppa $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install xubuntu-desktop-ja
を実行したあと、一度ログアウトして再ログインするとFcitxが起動します。IBusを使用したい場合は、前述のMozcセットアップヘルパーを実行してください。