サウンドデバイスの使い方
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対象とするUbuntu Studioのバージョン
- ディストリビューションやバージョンに限定せず、Ubuntuの全リリース
ここでは、Ubuntuにおけるサウンドデバイスの利用方法に関して簡単に解説します。詳細な情報が必要な場合は、別途調べてください。
サウンドデバイスを使うために、対応するサウンドドライバを有効にする必要があります。Ubuntuにおける標準のサウンドドライバはALSA(Advanced Linux Sound Architecture)であり、カーネルモジュールの形でファイルシステムに導入されています。ALSAはカーネルモジュールの集まりであるため、どのカーネルモジュールが自分が使っているサウンドデバイスに対応しているのかを調べ、カーネルモジュールを組み込み、その上で設定を行う必要があります。設定はカーネルモジュールの設定であったり、サウンドサーバであるPulseAudioの設定であったりします。
こうやって書くと難しそうに思えますが、とりあえずやってみましょう。
ステップ0. とりあえず接続してみて、音が出るかどうか確かめる
お手持ちのサウンドデバイスを接続し、Ubuntuを起動してみましょう。起動時にサウンドが出るか、プレーヤー再生した音楽が聞こえるかなど確認してください。
音が出ない場合も慌てずに、以下を確認してください。
1. GNOMEデスクトップ環境の「サウンドの設定」を見直す
コマンド「gnome-volume-control」を端末で実行し、「サウンドの設定」ウィンドウを開きます。もちろん、パネルのサウンドアプレットから起動することもできますし、メニュー>システム>設定>サウンドでも起動できます。「ハードウェア」タブや「出力」タブ、「アプリケーション」タブを見直してください。特に、ミュートになっていることがないかどうか、確認してください。
2. PulseAudioサウンドサーバの「Volume Control」の設定を見直す
もしネットワークからパッケージをインストールするのに抵抗なければ、パッケージ「pavucontrol」をインストールし、コマンド「pavucontrol」を端末で実行してください。「PulseAudio Volume Control」ウィンドウが開きます。「playback」タブや「Output Device」タブなどで設定を見直してください。特に、ミュートになっていることがないかどうか、確認してください。
3. alsamixerの設定を見直す
コマンド「alsamixer」を端末で実行すると、ALSAのミキサー画面となります。サウンドカードを切り替えて、MasterやPCMの音量が0になっていないかどうか確認して下さい。
以上を試してもサウンドが出ないようであれば、以下のステップをたどってください。しかし、ここから先のステップはLinuxに関する知識を必要とするため、初心者はUbuntuコミュニティの日本語フォーラムに相談するのがよいでしょう。その際、自分の使っているUbuntuもしくはその派生ディストリビューションのバージョンとサウンドデバイスに関する詳細な情報もしくはメーカーのURLなどを提示すると、より迅速なサポートを期待できます。
ステップ1. 自分のサウンドデバイスについて調べる
PCI/PCI Express拡張カードの形でサウンドデバイスを導入していたり、マザーボードに搭載されているサウンドデバイスを使いたい場合は、コマンド「$ lspci」を端末で実行します。
USBオーディオ・インターフェースの形でサウンドデバイスを導入している場合は、コマンド「$ lsusb」を端末で実行します。
IEEE1394 (Firewire) オーディオ・インターフェースの形でサウンドデバイスを導入しているばあいは、コマンド「$ ffado-test ListDevices」を端末で実行します。
それぞれの出力結果から、サウンドデバイスの認識名を読み取ります。
ステップ2. 対応するカーネルモジュールを調べる
2-1. ALSAの場合 PCI/PCI Express拡張カードやUSB接続のサウンドデバイスの場合、ALSAというALSAのウェブサイトに、ALSAが対応しているサウンドデバイスの一覧があり(ALSA SoundCard Matrix)、ここに自分のサウンドデバイスが掲載されているかどうか調べます。
掲載されている場合は、対応するサウンドドライバ名を調べることができます。例えば、USBオーディオ・インターフェースなら「snd-usb-audio」というモジュールが該当します。
掲載されていなければ、おそらくそのサウンドカードは、ALSAでは使うことができません。サウンドドライバとしてOSSを使うことを考えてみて下さい。
2-2. OSS (Open Sound System)の場合 Open Sound Systemを開発している4 Front社のページOSS v4.2 Supported device list for Linuxで調べます。
2-3. Firewire (IEEE1394) 接続のサウンドデバイスの場合 カーネルモジュールとFFADOライブラリを必要とします。まず、FFADOのウェブサイトで対応状況を確認して下さい。
いずれも、掲載されていなければ使えない可能性が高いです。
ステップ3. カーネルモジュールのインストールを確認する
3-1. ALSAやOSSの場合 コマンド「$ modinfo さっき調べたモジュール名」を端末で実行します。モジュールがインストールされていれば、情報が表示されます。インストールされていなければ手動でインストールしなければなりませんが、ここでは割愛します。
3-2. Firewire接続のサウンドデバイスの場合
- パッケージ「libffado2」がインストールされているかどうか確認して下さい。
- 必要なカーネルモジュールを有効にします。Firewire用のカーネルモジュールセットは、Ubuntu Studio 10.10現在、2セット存在しています。
旧いセット raw 1394 ohci1394 ieee1394 新しいセット firewire_ohci firewire_core crc_itu_t
コマンド「$ modinfo カーネルモジュール名」を実行してインストールされているかどうか確認して下さい。
ステップ4. カーネルモジュールを有効化する
モジュールを有効化するにあたり、細かな設定が必要な場合がありますので、ALSAであれば先ほど調べたALSAのモジュール解説ページで、モジュールのオプションを一通り見ておきます。
モジュールの有効化は、コマンド「modprobe」で行います。詳細はここでは割愛します。 カーネルモジュールが正常にロードされたかは、ALSAの場合はコマンド「$ cat /proc/asound/cards」を端末で実行した結果から、Firewireであればコマンド「$ ffado-test」を端末で実行した結果から判断します。
以上が設定できたら、ALSAの場合はGNOMEデスクトップ環境の「サウンドの設定」に表示されているかどうか確認してください。表示されていればサウンドデバイスとして利用可能です。Firewire接続のものであれば、JACKを起動してみて下さい。
利用可能なのにも関わらず音が出ない場合は、ステップ0をもう一度確認してみてください。もしくは、Ubuntuコミュニティの日本語フォーラムに相談してください。