対象とするUbuntuのバージョン
- 7.04 Feisty Fawn
- 7.10 Gutsy Gibbon
- 8.04 Hardy Heron
- 原文
wieman01氏によるHOWTO: RT2500, etc. wireless cards
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警告
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追加情報
パッケージ ndisgtk を用いることで ndiswrapper を GUI で設定可能です。詳細は UbuntuWeeklyRecipe の該当記事を参照下さい。
8.10 Intrepid Ibex 以降では rt2x00 Project による Ralink RT2500 系向けネイティブドライバが動作するそうで、もはや本記事の手順は不要です。
参考
$ ls /lib/modules/2.6.27-11-generic/kernel/drivers/net/wireless/rt2x00 rt2400pci.ko rt2500pci.ko rt2500usb.ko rt2x00lib.ko rt2x00pci.ko rt2x00usb.ko rt61pci.ko rt73usb.ko
Ralink TechnologyのサイトからLinux向けドライバがダウンロード可能です。以下、関連情報。
はじめに
6.06LTS Dapper Drake を使っている方は、以下に記述された方法で動作しない場合このトピックを見てください。このガイドは 7.04 Feisty Fawn 、 7.10 Gutsy Gibbon 、 8.04 Hardy Heron で使えることを確かめました。
RT73 を使っている方はこのトピックを見てください。Kiefer Rodriguez さん執筆ありがとうございました。
もし Ralink系 WLANカードで問題が生じた場合は、自身のPCの仕様を書き添えてこの Launchpad のバグ報告に投稿下さい。
このガイドは(例えば Network Manager や WICD から使うために) Ralink系 WLANカードその他用のドライバを Linuxネイティブのものから「ndiswrapper」経由の Windows用のものに置き換える方法を簡単に示したものです。
手順
1.Windows用ドライバの入手
・最新版の Windows用ドライバを Linksysのサイト、もしくはカード付属のCDから入手します。
2.ndiswrapperのインストール
方法1:インターネットに接続している状態での ndiswrapperパッケージのインストールです。
sudo apt-get install ndiswrapper-common ndiswrapper-utils-1.9
方法2:インターネットに接続していない状態での( Ubuntu の CD-ROM などからの) ndiswrapperパッケージのインストールです(apt-get の代わりに Synaptic や Adept を用いてもかまいません)。
sudo apt-cdrom add sudo apt-get update sudo apt-get install ndiswrapper-common ndiswrapper-utils-1.9
3.ドライバモジュールのロード
ndiswrapper モジュールをロードします(この「手順3.」は既に不要かもしれません。ただし、行ってもたいした害はありません)。
sudo depmod -a sudo modprobe ndiswrapper
4./etc/modules への登録
起動時 ndiswrapper モジュールを自動ロードするために /etc/modules へ登録します。
echo 'ndiswrapper' | sudo tee -a /etc/modules
5.エイリアス設定の書き出し
modprobe 向けにエイリアス設定を書き出します。
sudo ndiswrapper -m
6.ブラックリストに登録するネイティブドライバの選択
ブラックリストに追記する Linuxネイティブのドライバを選択します。以下からお使いのRalink系カード用ドライバを見つけて下さい(良く分からなければ全てを追記してもかまいません)。
rt2500usb rt2500pci rt2500 rt2570 rt73usb rt73pci rt73 rt61usb rt61pci rt61 rt2860 rt2860sta rt2x00usb rt2x00lib
7.ブラックリストへの登録
選択した Linuxネイティブのドライバを modprobe のブラックリストに登録します。
echo 'blacklist 自分のハード用のドライバ' | sudo tee -a /etc/modprobe.d/blacklist
8.Windows用ドライバの展開
「手順1.」にてホーム等にダウンロードした Windows用ドライバアーカイブを展開します。例えばアーカイブがホームにある場合は以下のようにします。
unzip ~/ダウンロードしたドライバアーカイブ.exe
9.ドライバの有効化
展開されたフォルダ内の適切なWindows用ドライバを選択し ndiswrapper により有効化します(展開されたフォルダには目的の *.inf の拡張子のファイルの他、 *.cat *.sys 等の拡張子のファイルも含まれます)。
sudo ndiswrapper -i 自分のハード用のドライバ.inf
10.インストールの確認
以下のコマンドで正しくインストールされたかを確認します。
ndiswrapper -l
正しくインストールされている場合、端末に以下のような出力があるはずです。
rt2500usb : driver installed device (13B1:000D) present (alternate driver: rt2500usb)
11./etc/network/interfaces の記述の確認(必要に応じて修正)
以下のコマンドで /etc/network/interfaces を開きます。
sudo gedit /etc/network/interfaces
記述が無ければ以下の2行を加えて下さい(「手順12.」にて再起動後ネットワークマネージャが WLANカードを認識しない場合は以下の記述を除いて再起動することも試して下さい)。
auto wlan0 iface wlan0 inet dhcp
12.不要なファイル・フォルダの削除とPCの再起動
この手順の時点で展開されたドライバファイル及びフォルダは既に不要となっていますので、安全に削除出来ます。コンピュータを再起動後、NetworkManager、WICD、Wifi Radar 等好みのネットワークアプレットで WLAN に接続可能です。
備考
改善点・不備等、加筆修正に協力頂ければ幸いです。(初版の筆者)