対象とするUbuntuのバージョン
- 不明
この記事は https://wiki.ubuntu.com/WubiGuide?rev=228 の翻訳です。
紹介
Wubiとは?
Wubi は Windows ユーザーのための公式なインストーラーで、他の Windows アプリケーションと同じように簡単で安全に Ubuntu をインストールしたりアンインストールすることができます。
このガイドの使い方
このガイドはWubインストーラに直接関係した問題のみを取り扱っていることに注意して下さい。Ubuntuの一般的な質問は適切なthe official Ubuntu documentationまたはUbuntu ForumsもしくはUbuntu Guideなどの適切なリソースをご利用下さい。
Wubi についての一般的な情報については、Ubuntu Windows インストーラーダウンロードページを参照下さい。また、Ubuntu Forums のInstallations & Upgradesセクションにもご興味が湧くかもしれません。
警告
Wubi は「強制終了」で壊れやすい仮想ディスクを使います。Ubuntu がフリーズした場合には、キーボードやマウスがフリーズしたとしてもリブートするにはを参照してください。
WubiはWindows8ロゴかUEFI Firmwareを使用しているPCで動作しません。 Ubuntuの64bit版を直接パーティションにインストールしてください。 詳しい情報はUEFI-Community Ubuntu Documentationを参照してください。 BIOS Firmwareを使用してWindows8にアップグレードしているならWubiは動作しますが、Windows8のハイブリッドスリープ(高速スタートアップを有効にする)を使用しないでください。
インストレーション
Wubi をダウンロードするには?
Ubuntu Windows インストーラーダウンロードページから Wubi をダウンロードしてください。これは最新版をダウンロードします。Ubuntu の releases.ubuntu.com から他のバージョンをダウンロードでき(例えば、10.10)、wubi.exe はページの下部にあります。Wubi はUbuntu Desktop と Kubuntu CD も含みます。
Ubuntu をインストールするには?
Wubiを実行し、新しいアカウントのパスワードを入力し、ディスク容量など他の設定を調整し、"インストール"ボタンをクリックするだけです。
インストールのここよりの過程は完全に自動化されています。
インストレーションファイル(約700MB)がダウンロードされ検証されます。
その後、再起動を求められたらPCを再起動して、ブート画面でUbuntuを選択して下さい。インストールが続行され、10から15分ほどして、再び再起動が求められます。
これで完了です。次のブート画面でUbuntuを選択すると、Ubuntuの使用を開始できます。
標準インストールのデフォルト設定で、ほとんどのハードウェアは機能するでしょう。
Windows か Ubuntu の起動を選択するには?
システムのブート画面でWindowsかUbuntuを選択できます。
インターネット接続無しでマシンにインストールするには?
WubiはUbuntuデスクトップLiveCDを使って実行することもできます。Wubi.exeはCDの一番上のディレクトリにあります。
もし CD を持っていなければ、インターネットに接続できるマシンを見つけて、Wubi.exe と必要になる同じ場所から(適切なリリースの) Desktop ISO ファイルをダウンロードして下さい。
それらのファイルをインターネットに接続できない方のマシンの同一フォルダにコピーして、Wubiの実行ファイルを起動します。
Wubi の古いバージョンはどこにありますか?
Wubi の古いバージョンは SourceForge ページにあります。
手動でダウンロードしたISOを使うには?
適切なバージョンのデスクトップCDのISOをダウンロードする必要があります。ISOをWubi.exeと同じフォルダに配置して、それからWubiを起動します。例えば、Wubi 11.10には、ここで手に入る、11.10 DESKTOP ISOが必要です。
DESKTOP CD ISO が必要なことに注意してください。DVD ISO では正しく動作しないかも知れません。Alternate ISO はサポートされていません。
どうして AMD64 バージョンの Ubuntu がダウンロード & インストールされるのですか?
あなたがUbuntuをインストールしようとしているコンピュータは64bitではないでしょうか。AMDとIntelのどちらであっても、AMD64のインストールが適切です。
Wubi に強制的に 32 ビットバージョンの Ubuntu をダウンロード & インストールさせることはできますか?
はい。手動で使用したい32bit版のISOファイルをあらかじめダウンロードしておいて、それをWubi.exeと同じディレクトリに配置し、Wubiに"--32bit"引数を与えて実行して下さい。
引数を修正するには、Wubi.exe を右クリックして、「ショートカットの作成」を選択します。そのショートカットを右クリックし、プロパティーを選択して、例えば "C:\Documents and Settings\<user>\Desktop\wubi.exe" --32bit のようにリンク先を編集します。
メモリが256MB未満でもWubiで強制インストールすることは可能ですか?
はい。Wubiに"--skipmemorycheck"引数を与えて実行して下さい。しかし、そのような環境では、インストーラが正常に動作しないかも知れません。
5GB未満の空きディスク領域でも強制的にWubiをインストールできますか?
いいえ。11.10 のリリースからは、ISO を保管する余裕も含めて最低 5GB が必要です。それより古いリリースでは、Wubi に "--skipspacecheck" 引数を与えて実行して下さい。それより古いリリースでも、最低でも3GBの空きスペースと、ISOファイルを保管するためのスペースが必要です。この制限を越えると異常を起こす可能性があります。
MD5チェックを強制的に飛ばすことはできますか?
はい。Wubiに"--skipmd5check"引数を与えて実行して下さい。
サポートされているOSは?
Windows 7、Vista、XP、と2000がWubiで動作することがわかっています。Windows 98も動くはずですが、徹底的にはテストされていません。Windows MEはサポートされていません。LinuxはLubiを通してサポートされます。
途中でインストールが中断されるとどうなるか?
なにかの理由で、インストールが中断された場合、Windows上でのWubi.exeのインストールから再度やり直す必要があります(このとき最初にインストール途中のもののアンインストールが強制されるかも知れません)。
アップグレード
7.04から7.10へのアップグレードは、それらの基本的な部分での違いのため、サポートされていません。最善の方法は一度アンインストールしてWubi-8.10をインストールすることです(古い方のインストールファイルを残しておいて8.10からアクセスすることができます)。あるいは、7.04のインストールファイルを専用のパーティションを用意してLVPMにより移動させて、通常のアップグレードツールを使ってアップグレードして下さい。
7.10から8.04へはアップグレードできるかも知れませんが、十分にはテストされていません。
8.04から8.10へのアップグレードはサポートされています。
8.10から9.04へのアップグレードはサポートされています。しかし、9.10にはアップグレードできません。
9.04から9.10へのアップグレードはサポートされています。
10.04 とそれ以降からのアップグレードはサポートされています。アップグレードの前に対応するリリースノートを確認してください。必ず、充分な空き容量があり、異常が発生したり、古いリリースに戻したい場合のために、(Windows から)\ubuntu\disks ディレクトリーをバックアップすることを考えてください。
アンインストールする
Wubiをアンインストールするには?
"プログラムの追加と削除"(WindowsXP以前)や、"プログラムのアンインストールまたは変更"(Vista以降)からアンインストーラを実行して下さい。または、C:\ubuntu\Uninstall-Ubuntu.exeを実行して下さい。
手動でWubiをアンインストールするには?
C:\ubuntuとC:\wubildr*を削除して下さい。
Windows XP では、C:\boot.ini を編集して Ubuntu/Wubi の行を削除して下さい。別の方法としては、コントロールパネル > システム > 詳細設定 > 起動と回復の設定ボタンを押し、ブートメニューを編集することもできます。Windows 98 では、C:\config.sys を編集し Wubi の部分を削除して下さい。Windows Vista/7 では、起動メニューの編集に、ビルトインの 「bcdedit」コマンドを使うか、EasyBCDをインストールできます。「bcdedit」を使うには、管理者として「cmd.exe」を実行し、すべての起動エントリーを表示するため「bcdedit」を入力して、Ubuntu のエントリーの {GUID} をメモして、「bcdedit /delete {GUID}」を実行して削除します。
追加と削除の一覧からWubiを削除するには、以下のレジストリキーを削除して下さい: HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\Wubi
このレジストリキーを削除する簡単な方法は、以下のテキストをたとえばメモ帳のようなプレーンテキストエディタに貼り付け、たとえばremoveWubiKey.regのような名前で保存し(拡張子が正しく.regに変更されたか確認するために、ツール > フォルダオプション > 表示から"登録されている拡張子は表示しない"を無効にするのがよいかも知れません)、 そして、そのファイルを通常の方法で開くか、右クリックメニューから"結合"を選択して、自動実行することができます。
注意: 書式は大変厳密ですので、テキストをそのままコピーするのがよいでしょう。また、Windowsのバージョンによっては、キーの削除のためにはAdministratorでログインする必要があります。Vistaではユーザアカウントコントロールからの確認メッセージも表示されるでしょう。
REGEDIT4 [-HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\Wubi]
Wubiを再インストールするには?
Wubi.exeを再度起動します。Wubiは既存のインストレーションを検知してアンインストールするためのオプションを表示します。インストールファイル(ISO)を再びダウンロードするのを避けるためには、それらをバックアップしてください。再インストールするとき、システムバーチャルドライブ(root.disk)はリセットされることにご注意ください。
Wubi のインストールのバックアップを取るには?
最も簡単な方法は、単純に root.disk を外部メディアにコピーするだけです。何か問題が発生したら、root.disk を Windows ドライブの Ubuntu のフォルダーにコピーしてください。注意:これは最も効率的な方法でない(root.disk 全体をコピーするより特定のデータや設定の方が効率的)ですが、効率的です。
サポートされていない設定
ソフトウェアRAID
ソフトウェアRAID0、および、RAID1はサポートされません。9.10以降でサポートされる可能性があります。"ハードウェア"RAIDと呼ばれるものの中にも、実際にはソフトウェアRAIDであるものがあることに注意して下さい。 Wubi を RAID にインストールすることは公式にはサポートされていませんが、成功したという報告があります。十分にテストされていないので、RAID にインストールして問題に遭遇した人は Ubuntu Forums に連絡するべきです。加えて、有効化していないソフトウェア RAID のメタデータがあるユーザーは Wubi をインストールする前に RAID メタデータを削除する必要があるでしょう。
暗号化ディスク
暗号化ディスクはサポートされません。
Windows ME
Windows ME はサポートされていません。
プロキシサーバ
Wubiはhttpプロキシをサポートしておらず、ISOファイルのダウンロードに失敗します。上記の説明に沿ってISOを手動でダウンロードし、Wubi.exeと同じディレクトリに配置して下さい。
DVD と Alternate ISO
DVD、および、Alternate ISO/CD はサポートされません。使用する ISO イメージは 8.10/9.04/9.10/10.04/10.04/10.10/11.04/11.10 のデスクトップ版の CD の ISO でなければなりません。
トラブルシューティング
CDにアクセスできない
この問題は、ドライブやディスクが使用中であったり、ファイナライズされていないときに発生します。この問題が発生した場合、ハードウェアがUbuntuとWubiの両方でサポートされているものであるかを確認して下さい。
もし、上記を確認しても問題が解決しないようであれば、Wubiのダウンロード手順の説明に従い、Wubiをダウンロードし、それに物理メディアでは無くISOファイルを使用させて下さい。
Windowsがhal.dllを見つけられない
Windows XP を使っていて、手動で C:\boot.ini を編集するか、C:\wubildr.mbr ファイルを削除した場合に、このエラーが発生する可能性があります。もし、C:\wubildr ファイルを削除したなら、単純に \ubuntu\winboot\wubildr.mbr を C:\wubildr.mbr へコピーすれば(wubildr が見付からない場合には同様にコピーする)、Windows を普通に起動できるようになるはずです。
手動でそのファイルを編集して、それを破壊したり、紛失した場合には、Windows を起動できません。修復方法は次のリンクを見てください: http://support.microsoft.com/kb/330184
Ubuntuが起動しない
絶対に Wubi の起動問題を Grub2 の再インストールで修復しようとしないでください。これは Windows の起動を妨害し、Wubi インストールを修復しないでしょう。
もしWindowsが正常に終了されなかった場合はUbuntuを起動することはできません。WindowsのファイルシステムをWindows側から正常に戻す必要があります(Linux用のchkdsk相当のプログラムは現在のところありません)。もしWubiが開始できなければ、Windowsを起動しUbuntuがインストールされているのと同じドライブに対しchkdsk /rを実行して下さい。そして、正常にWindowsを終了させ、再度、Ubuntuが起動できないか試してみて下さい。
ときどき、Windowsによってファイルが隠しフォルダであるC:\found.000に移動させられることに注意して下さい。もしC:\ubuntu\disks\root.diskおよびC:\ubuntu\disks\bootが見当たらなければ、found.000の中を探してみて下さい。最初にWindows Explorerの設定を、隠しフォルダを表示するように変更しなくてはなりません。そして、ファイルをfound.000から、元の場所に戻して下さい。ときどき、完全な \ubuntu\disks ディレクトリーは \found.000 の中の dir0000.chk というフォルダーへ復元されることがあります。
RAIDや暗号化されたディスクにWubiをインストールしていないか確認して下さい。また、Alternate版やDVDのISOからのインストールでないかを確認して下さい。
他の起動、または、画面表示に関する問題
ハードウェアの中にはWubi/Ubuntuと互換性が無いものもあり、Wubiが起動時(ACPI)にフリーズしたり、画面表示に問題が発生することもあります。これらはWubiに起因する問題ではありません。一般的に、そのようなハードウェアに対するワークアラウンドを適用するためには、特別な設定が必要となります。さらなる情報はサポートスレッドを参照してください。
スワップファイルのフォーマット時にインストールエラーが発生する
スワップ仮想ディスクをフォーマットしている時にインストールが失敗するのであれば、そのドライブが極度に断片化しているので、Wubi をアンインストールし、そのドライブを対象に jkdefrag を実行した後で Wubi を実行し直してください。
Ubuntu をアンインストールできない
こちらを参照してください。
ISO ファイルがダウンロードできない
これはたいていプロキシサーバを通している場合に起こり、プロキシサーバが一時的にダウンしていることもあります。いずれにせよ以下の説明のように手動で ISO ファイルをダウンロードしてください。
2回目の再起動の後のビデオ問題
インストールの後にこの問題に遭遇した場合は、"Ctrl+Alt+F2" を押し、以下を実行してください:
sudo dpkg-reconfigure xserver-xorg
そして VESA ドライバを選択し、ほかのオプションはデフォルトのままにしてください。その後再起動してください。これによりセーフグラフィックスモードで起動できるようになります。その後で適切なドライバをインストールしたり、必要に応じてほかの方法を試してください。
NTFS ファイルシステムの破損
今のところ報告された内ではすべてファイルシステムの破損はハードリブート(電源を抜く)で起こっています。
ハードリブートをしたとき、Wubi を使っているかどうかに関係なくファイルシステムは破損する可能性があります。
現状で新米ユーザは新しいオペレーティングシステムに不慣れなため、問題が発生した時に必要以上にハードリブートをする傾向があります。
ハードリブートのせいで Wubi がダメージを受けた場合、Wubi はホストオペレーティングシステムの仮想ディスクにあるので、Windows も破損する可能性があります。
ちょっと Google で検索すると Wubi や ntfs-3g を使ってなかったのに NTFS が破損することもあると分かるのに Wubi のせいにする人がいます。(すべてのソフトウェアについてそういう可能性がありますが……)
もし NTFS ファイルシステムが破損したら、Windows CD (またはウェブ上ではほかのリカバリ CD が可能)の Windows Recovery Console から chkdsk /r を実行する必要があります。(もし Windows が起動できるのであれば MSDOS コンソールから)。
また現在のところ Linux 側の NTFS 向け fsck は存在しません。もしあれば Windows のツールに頼らずに Linux から自動的にそれらのエラーを修正することができるでしょう。
最良のアドバイスとしては、単純にどの OS を使っているときでもハードリブートを避けることです。
Wubi サポートフォーラム
このページにあなたの問題への情報がなかったら、気軽に Ubuntu Forums の Installations & Upgrades セクションで相談してください(スレッドタイトルの先頭に [Wubi] を付けることで Wubi を使っていることを知らせてください)。質問する際に、あなたが関連したログを提示すれば大いに役立つでしょうし、きわめて事の進行が早くなるでしょう。
留意すべきことはログに、より詳細な情報を含ませるために "Verbose Mode" でインストールすることができるということです。アンインストール、再インストールをする前に、起動時 "Ubuntu" を選択した後に "ESC" キーを押し、"Verbose Mode" を選択してください。違った Wubi のログが以下にあります:
Windows 側のインストール時のログはユーザの一時フォルダ(%temp%)にあります。
- GRUB がエラーの場合、再起動の後で、Wubi の選択の後すぐに insert キーを押すか、Ubuntu の選択の後のカウントダウンで ESC キーを押し、手動で適切なブートオプションを入力するために、"c" か "e" を押してください。
インストールブートログや Busybox コンソールで終了した場合は、/casper.log を見てください。そのファイルを読むのに "cat" や "more" が使えます。
インストールログは Linux からは /var/log/syslog と /var/log/installer に、 Windows からは C:\ubuntu\installation-logs.zip で確認できます。C:\ubuntu\installation-logs.zip がなかった場合は、アンインストールし、再インストールし、起動時に "Verbose Mode" を選択してください。(下記参照) インストーラが止まった場合は、CTRL+ALT+F2 を押し、 "sudo sh /custom-installation/hooks/failure-command.sh" を実行し、すぐに Windows に再起動できます。そのログは C:\ubuntu\installation-logs.zip にあるはずです。
/tmp や /var/log/syslog にあるインストールログを投稿してください。
バグは https://bugs.launchpad.net/wubi にて集積しています。
その他
公式Ubuntuへの組み込み
Wubiは独立プロジェクトとして誕生し、それ故バージョン7.04と7.10は非公式でした。しかしながらWubi 8.04以降では公式であり完全にサポートされています。8.04のリリースよりWubiはUbuntu Live CDに搭載されています。
Ubuntuのデフォルトのブートオプションを作成するには?
Ubuntuはデフォルトのブートオプションとしてインストールされません。Windowsブートメニューで選択しなければなりません。これを変更するためには、Windows XP において コントロールパネル > システム > 詳細設定 > 起動と回復 で "既定のオペレーティング システム" を編集します。タイムアウトの変更がしたい場合も同様です。タイムアウトを 0 に変更することは Windows への起動に関する問題を起こす可能性があることに注意してください。値は 10 かそれ以上に設定することが望ましいでしょう。
インストールファイルをバックアップするには?
はい。C:\ubuntu\disks\root を他のどこかヘコピーするだけです(7.04 では関連したファイルを C:\wubi\disks\*.virtual.disk と呼んでいました)。古いインストールファイルは Ubuntu からマウントでき、どの関連したデータも新しいインストールへコピーできます。
複数のディストリビューションをインストールするには?
Wubi に好みのディストリビューションを入れることは可能です。(詳細設定をご覧下さい)、Ubuntuだけをインストールして、他のデスクトップ環境を通常のパッケージとしてインストールした後に、それぞれのデスクトップ環境を単独パッケージとして利用できます(例えば kubuntu-desktop )。デスクトップを変更するためにリブートする必要がなく、ログオフをしてログインのオプションでデスクトップ環境を選択できます。
ディスクパフォーマンスを改善する
ドライブの断片化とメモリの少なさ(頻繁なスワッピング)がディスクパフォーマンス低下のよくある原因です。
ドライブの断片化を解消するためにはWindows上でjkdefragが利用できます。
jkdefragをダウンロードする
- 解凍する: unzip
- 実行する: jkdefrag c:\ubuntu (7.04以前では c:\wubi)
他のブートローダがある場合、何が起こりますか?
Wubi は Windows のブートローダしか変えません。恐らくブートローダは Windows のブートローダにチェインロードしてあるでしょう。例えば、 GRUB が既にインストールされている場合、GRUB で Windows を選択すると、Windows のブートローダで Windows と Ubuntu の選択肢を見るでしょう。この場合は以下の様な繋がりになっています:
GRUB > NTLDR/BCD > GRUB4DOS > KERNEL
バーチャルディスクの大きさはどれくらいにするべき?
デフォルトのサイズはフリースペースに基づいて自動的に計算されますが、詳細な設定で変更できます。スペースは実際にはすべて使われません。最小限のインストレーションはすべてのプレインストールされたソフトウェア(オフィススィート、ゲーム、グラフィックアプリケーション、など)を含んで 3GB 未満ですが、バーチャルディスクが 2〜3GB である場合、追加ソフトウエアをインストールし始めると同時にスペースを使い切ってしまいます。多くの場合 8GB あると十分でしょう。FATファイルシステム上ではバーチャルディスクは4GBより大きくできないことを覚えておいて下さい。(Wubi は 大きなディスクを複数の仮想ディスクに割り当てるでしょう。) Wubi は ISO(700MB) を置いておき、その上余裕がいるので仮想ディスクそのものが必要とする以上に空きスペースを必要とすることを覚えておいて下さい。だから Wubi は 5GB の空きスペースがない場合、インストールできないでしょう。
バーチャルディスクを移動し本当のパーティションに切り替え、かつ/またはWindowsを完全に削除するには?
こちらを参照してください。
仮想ディスクのサイズを変えるには
こちらを参照してください。
スワップ領域を増やすには?
以下を実行するとスワップを 2GB へ増やします。count= からを欲しいスワップファイルの容量(単位: kilobyte)に置き換えてください。
sudo su swapoff -a cd /host/ubuntu/disks/ mv swap.disk swap.disk.bak dd if=/dev/zero of=swap.disk bs=1024 count=2097152 mkswap swap.disk swapon -a free -m
最後に新しいスワップファイルが正しいスペースか確かめてください。すべて正しく動いたら以下のコマンドを実行してください。もし動かなかったら、swap.disk を消して、swap.disk.bak を swap.disk として戻してください。
rm swap.disk.bak
Ubuntu でバーチャルディスクを作成するには?
ターミナルを開き (アプリケーション > アクセサリ > 端末)、以下のコマンドを実行して下さい(これによって 10GB の extra.virtual.disk が作成されます。変更するために 2 行目を調整して下さい):
cd /host/ubuntu/disks dd if=/dev/zero of=extra.disk bs=1MB count=10000 seek=1 mkfs.ext3 -F extra.disk
Windows でバーチャルディスクを作成するには?
そのために qemu-imgを使うことができます。他の(動作するが)汚い方法は望むサイズの他のファイルを C:\wubi\disks にコピーして "root.disk", "home.disk", "swap.virtual.disk", "extra.virtual.disk" にリネームします。これは Wubi にとって新しいハードディスクを購入する(取り付ける)ことと同じことです。
Windows XP を稼働させている場合 (Windows 2000 と Vista でもおそらく同様に動作するでしょう) Windows に含まれる fsutil を使いファイルを作成します。コマンド形式は fsutil file createnew filename filesize で filename は作成したいファイルで filesize は作成したいファイルのサイズ (単位: バイト) です。
Windows ドライブにアクセスするには?
Wubi のインストールされた Windows パーティションは Ubuntu からは /host (場所 > コンピューター > ファイルシステム > Host) としてアクセスできます。 ほかのすべてのパーティションは 場所 > リムーバブルメディア からアクセスできます。
Windows から Wubi ファイルにアクセスするには?
いくつかの ext2 ベースのファイルシステムをマウントできるようにする Windows アプリケーションがあります。以下の例をご覧ください:
http://ext2read.sf.net (ext4 のサポートあり)
C:\ubuntu\disks の下に Wubi に関連したファイルはあります。
Wubiインストレーションが起動しない場合アクセスして修復するには?
Ubuntu Desktop CD、もしくは別のLiveCDから起動させ、Windowsパーティションをマウントします:
sudo mkdir /win sudo mount /dev/sda1 /win
sda1を適当なデバイス (a = ディスク, 1 = パーティション番号) に置換し、バーチャルディスクをそこにマウントします。
sudo mkdir /vdisk sudo mount -o loop /win/ubuntu/disks/root.disk /vdisk
バーチャルディスクの内容が/vdisk以下に見えるようになります。7.04のユーザは読み書きできる (r/w) アクセスのために、まずntfs-3gをインストールしてそれをファイルシステムのタイプ (fstype) として指定する必要があります。
ファイルシステムを確認するためには次のようにします(root.disk がマウントされていないことを確認してください):
sudo fsck /win/ubuntu/disks/root.disk
キーボードやマウスがフリーズしたとしてもリブートするには
以下の様なキーバインドを使ってリブートできます。
- CTRL + ALT+ F2 (仮想コンソールへ移動、top, kill, pkill の実行で問題のプログラムの発見と終了ができます)
- ALT+ SYSRQ + R の後に CTRL + ALT+ F2 (同上、加えて最初にキーボードのコントロールを取り戻そうとする)
- CTRL + ALT + Backspace (グラフィカルセッションとすべてのグラフィカルアプリケーションを終了し、コンソールに移動する)
- ALT+ SYSRQ + R の後に ALT + Backspace (同上、加えて最初にキーボードのコントロールを取り戻そうとする)
- CTRL + ALT + DEL (再起動)
- ALT+ SYSRQ + R の後に CTRL + ALT + DEL (同上、加えて最初にキーボードのコントロールを取り戻そうとする)
- ALT+ SYSRQ + R + E + I + S + U + B (キーボードが応答しなくても強制的に再起動する)
最後のキーバインドは最も効果的ですが、ほかのキーバインドを最初に試してください。(訳注: MagicSysRq を参照)
Wubiのカスタマイゼーション
UbuntuベースのディストリビューションをWubiに追加してもらうことはできますか?
もし、あなたが使用しているディストリビューションをWubiの公式リリースに含めたいのであれば、まず、承認を得る必要があります。そのためにはLiveCDのISOイメージが必要になります(Wubiはubiquityベースのインストーラを使っています)。
Wubi をソースからコンパイルするには?
Wubiは簡単に変更することができます。Wubiのソースコードを入手し、./dataディレクトリの中のファイルを好みのものに変更して下さい。特に、isolist.iniやsetting.nshを変更したいという場合が多いでしょう。また、english.nsh(各国語に変更する場合など)や、アートワーク(画像ファイル名はisolist.iniのヘッダに記述された内容と一致している必要があります)を変更したいという場合もあるでしょう。
Debianベースのシステム上では、下記を実行してコンパイルすることができます。
sudo apt-get install gettext build-essential grub-pc mingw32 # Wubiのコンパイルに必要です make
下記に従う必要があることに留意願います:
- ubiquity + casper + lupin-support(lupin-casperの機能を提供します) に対応したLiveCDであること。
- ISOはUbuntuのISOが持っているのと同じ形式の.disk/infoを含み、isolist.iniに記述した内容と整合している必要があること。
- ユーザがISOをダウンロードすることができるようにしたい場合、ウェブサーバ上で、それぞれのISOへのメタリンク、そのメタリンクのmd5、および、md5の署名を提供する必要があること。署名の妥当性を検証するために署名キーをdata/trustedkeys.gpgに追加すること。もしこれらの実現に問題があるようであれば、data/settings.nshにて署名チェックを無効化することもできます。メタリンクファイルはisolist.iniにハードコードされるため"静的"なURLにある必要があります。メタリンクファイルは、全てのミラーサイトを順次差し示すようにしても構いません。isolist.iniにはふたつのメタリンクファイルが記載されることに注意して下さい。一方はファイナルリリース用のもの、他方は開発バージョン用のものです。
WubiをUbuntuベースでないディストリビューションで使えますか?
前述のようにフロントエンドの改変はそんなに難しいことではありません(もし助けが必要であれば、お気軽に問い合わせ下さい)。使用しようとしているLinuxディストリビューションは圧縮されたファイルからの自動インストールの機構を備えているはずです。Wubiはdebianインストーラ、および、ubiquityの恩恵を受けています。もし、違う機構を採用しているのであれば、src/wubi/installer_preseed.nshを改変する必要があります。make prerequisiteスクリプトもDebian特有のものであるため改変する必要があるかも知れません。
一般的には、loopデバイスからの起動(および再起動)できるようにはなっていないため、上流(Linux側)のファイルも必要になることに注意して下さい。この機能は元々はLupinプロジェクトにより達成されました。しかし、7.10からは多くの機能が上流に移行されました。そのような事情があり、下記も参考になるでしょう。
- Other affected files: update-grub, grub-installer, /etc/init.d/umountfs, /etc/init.d/umountroot, /etc/init/d/sendsigs
ソースコードはどこ?
ライセンスは何?
コードはGPLバージョン2とそれ以降の元で配布されています。しかしながら、Linuxカーネル自身のライセンスはGPLバージョン2のみです。