• 対象とするUbuntuのバージョン

    • 10.10 Maverick Meerkat

導入

本文書は、この文書を元に和訳、改変したものです。原文も参照願います。 本文書では、UbuntuのLiveCDを起動する際の、挙動を変えるためのオプションについて説明します。Ubuntuをインストールする際に、画面表示に異常があるとか、システムがフリーズするなどの問題が生じた場合に、それらに対処するために起動オプションを変更する必要がでるかも知れません。 また、インストール済みのシステムが起動しない場合や、調節の必要がある場合の、テストとしても役立つでしょう。

メインメニュー画面でのオプション

UbuntuのLiveCDを起動したとき、起動時の初期画面、

attachment:startup.png

で、ESCキーを押すことで、下記のようなメインメニュー画面を表示させることができます。

attachment:menu.png

それぞれの項目の概略を説明します。

  • インストールせずにUbuntuを試してみるは、その意味のとおりで、この項目を選択することでUbuntuデスクトップが立ち上がります。Ubuntuはシステムのハードウェアを使用し可能であればインターネットにも接続します。OpenOfficeやFirefoxといった標準的なソフトウェアが使用でき、インターネットからダウンロードすることで追加のソフトウェアを使用することもできます。インストール用のアイコンが用意されており、再起動することなくインストールを開始することもできます。インストールせずにセッションを終了させると、システムに変更を加えることなく終了します。

  • Ubuntuをインストールは、Ubuntuのインストールを開始します。

  • ディスクの破損をチェックするは、CD、または、DVDの内容が破損していないかをチェックします。チェックが完了したら、なにかキーを押して再起動して下さい。

  • メモリテストは、Memtest86を開始し、システムのメモリチェックを実行します。もしメモリの問題が疑われるなら、最低でも一回の全領域チェックを行って下さい。メモリの種類や量にもよりますが、このメモリチェックには長時間かかることがあります。チェックが問題無く一周したら、"Pass Complete"というメッセージが下部の中央あたりに表示されます。 チェックはユーザがESCキーを押さない限り、連続して実行されます。適当なタイミングで、ESCを押してチェックを終了して下さい。

  • 一番目のハードディスクから起動は、ユーザのコンピュータの最初のハードディスクからシステムを立ち上げます。

デフォルトの起動オプションの変更

特殊な状況に対応するための、起動オプションの調節のために、F1からF6までのファンクションキーが使用できます。通常、それらが必要になることはありませんが、なにか問題が発生したときに助けになるかも知れません。加えた変更は一度限りのもので、次回LiveCDから起動するときは再度起動オプションを指定しなおす必要があります。

  • F1はヘルプ画面を表示します。

  • F2は選択可能な言語を表示します。

  • F3はキーマップ選択画面を表示します。

  • F4はインストールモードの選択を表示します。

  • F5はアクセシビリティのオプションを表示します。視覚障害者の助けとなるような様々なオプションや、スクリーンキーボードなどの選択が可能です。これらの機能を有効にするためには、カーソルを移動させて使用したい機能の項目に合わせ、ENTERキーを押して下さい。複数のオプションを選択したい場合は、どうようの操作を繰り返して下さい。全てのオプションを無効にする場合はなしを選んで下さい。選択したオプションは起動時に読み込まれます。アクセシビリティオプションはインストール後に設定することもできます。

  • F6はその他のオプション設定を表示します。ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) や EDD (Enhanced Disk Drive) オプションは使用するシステムがそれらの機能をサポートしていない場合や、問題が生じる場合に役立つでしょう。カーソルを移動させてENTERキーを押すか、スペースキーを押すことで項目を選択できます。選択された項目には"X"が表示されます。複数の項目をこのポップアップメニューから選択できます。ポップアップメニューを閉じるにはESCキーを押して下さい。ESCキーを押した時点の設定が保持されます。

attachment:press_F6.png

起動オプション設定行の変更

F6キーを押すことにより、ポップアップメニューの表示に加えて、起動コマンドの編集行も表示されます。F6キーを押してポップアップメニューを表示させ、設定を変更する、しないに関わらず、ESCキーを押すと起動コマンド行が編集できる状態になります。「起動オプション」の表示は画面の左端に固定されていますが、実際のコマンド行は左右の端が見切れているかも知れません。カーソルキーの左右で起動コマンド行をスクロールさせ、"-- "の後ろなどに、スペースで区切りながら追加のオプションを書き加えて下さい。 設定が完了したら、Enterキーを押すて起動を開始して下さい。

attachment:edit.png

インストール済みシステムの起動オプションを一時的に変更するには

  • 下記はUbuntu 9.10 (Karmic Koala) 以降で標準となっているGrub2の使用している場合の説明となります。
  • Ubuntu 9.10 (Karmic Koala) より古いバージョンのUbuntuについてはGrubでの設定方法を確認して下さい。

複数のOSがインストールされている環境では、デフォルトでGrub2のメニュー画面が表示されます。Ubuntuのみがインストールされている環境ではデフォルトではメニュー画面が表示されませんが、システム起動時にShiftキーを押し放しにすることで表示させられます。

attachment:grub_menu.png

起動したいカーネルにカーソルを合わせて下さい。もし、どのカーネルを選択すれば判断できない場合は一番上の行にカーソルを合わせて下さい。eキーを押すと編集画面に移行します。下記のような画面が表示されることでしょう(下記は一例です)。

attachment:grub_edit.png

複数の行が表示されていますが、カーソルキーを使って"linux"で始まる行までカーソルを移動させて下さい。"linux"で始まる行の一番最後までカーソルを移動させ、設定したい起動オプションを、スペース区切りで追記して下さい。

編集が完了したら、Ctrlキーとxキーの同時押しで、設定した起動オプションでシステムが起動します。

インストール済みのシステムの起動オプションを恒久的に変更するには

  • 下記はUbuntu 9.10 (Karmic Koala) 以降で標準となっているGrub2の使用している場合の説明となります。
  • Ubuntu 9.10 (Karmic Koala) より古いバージョンのUbuntuについてはGrubでの設定方法を確認して下さい。

起動オプションを恒久的に変更するには、/etc/default/grubファイルを編集し、update-grubコマンドを実行する必要があります。

/etc/default/grubファイルを編集するには下記のコマンドを実行して下さい。

gksudo gedit /etc/default/grub

(gedit以外のエディタを使用しても構いません)

"GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT"で始まる行にカーソルを移動させ、スペース区切りで起動オプションを設定して下さい。編集が完了したらファイルを保存して閉じて下さい。

次に下記のコマンドを実行して設定した内容をシステムに反映させます。

sudo update-grub

一般的な起動オプション

以下は起動オプションの、一般的なものです。

カーネルオプション

注記: これらのオプションはカーネルに解釈されます。詳細はlinux-sourceパッケージに含まれる"Documentation/kernel-parameters.txt"を参照下さい。

オプション

影響

vga=xxx

フレームバッファの解像度を指定します。指定可能なモードについてはここを参照下さい。

acpi=off もしくは noacpi

このパラメータはシステムのACPI機能を無効にします。使用しているコンピュータがACPI機能をサポートしてない場合や、ACPIの実装に問題があると疑われる場合に役立ちます。

acpi=force

BIOSが2000年以前のものであっても、ACPIを有効にします。この設定はacpi=offより優先され、apm=offによりACPI機能が有効になっていなかったとしても使われます。

pci=noacpi もしくは acpi=noirq

これらのパラメータはPCI IRQルーティングを無効にします。

pci=acpi

このパラメータはPCI IRQルーティングを有効にします。

acpi_irq_balance

IRQの共有を最小限にするためにACPIにPIC割り込みの使用を許可します。

acpi_irq_nobalance

ACPIにPIC割り込みの使用を許可しません。

acpi=oldboot

ACPI機能をほとんど無効にします。起動時に必要とされる部分だけを使用します。

acpi=ht

ACPI機能をほとんど無効にします。hyper threadingに必要とされる部分だけを使用します。

noapic

"Advanced Programmable Interrupt Controller (APIC)"を無効化します。

nolapic

"local APIC"を無効化します。

apm=off もしくは noapm

Advanced Power Management機能を無効化します。

irqpoll

カーネルの割り込みの挙動を変更します(pollingに設定します)。ハードウェアの割り込みに問題がある場合に役立ちます。

Text Mode

オプション

影響

nosplash

起動スプラッシュを無効にします。

text 、 -s 、 s 、 S もしくは Single

gdmを無効にします。

console=ttyXX

複数のconsole=指定が可能で、最後のものが起動メッセージを受けとります。

関連サイト

UbuntuJapaneseWiki: UbuntuTips/Others/BootOptions (最終更新日時 2012-01-10 11:49:18 更新者 匿名)