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対象とするUbuntuのバージョン
- 8.04
DLNAとは、Digital Living Network Allianceの略。コンピュータと家電を結ぶ共通規格のようなものと言えばいいでしょうか。DLNAに対応したサーバ&クライアント間の通信方法を定義しています。
この規格に準拠したサーバアプリケーションとして「MediaTomb」があり、インストールすると、サーバ機で共有している音楽、画像、動画などのメディアファイルをLANに接続したDLNAに対応した家電機器で再生できるようになります。
このMediaTombの動作確認済みのクライアントが下記URLに掲載されていますので、まずはチェックしてみましょう。
インストール & 下準備
Synapticパッケージ・マネージャで、「mediatomb」で検索&ダウンロードするか、下記コマンドで、依存関係の他のパッケージも含めてインストールされます。
- sudo apt-get install mediatomb
古いバージョンの場合、インストール後に設定ファイルを修正する必要がある。念のため確認しておきましょう。
- sudo gedit /etc/default/mediatomb
・・・として、テキストエディタであるgeditで設定ファイルを管理者権限で開きます。
「NO_START=」の値が、"no" となっていればOK。バージョンによってはYESとなっているので、その場合には「"no" 」に修正しておきます。
mediatombのサーバアプリの起動
端末から、下記のコマンドを入力してサーバアプリを起動させます。
- sudo /etc/init.d/mediatomb start
サーバ機からFirefoxで、「http://localhost:49152/」 にアクセス。
コンテンツを登録
「Database | Filesystem」という表示が左上方にあります。
「Firesystem」をまずはクリック。
図のように、左側ペインに、Ubuntuのディレクトリがツリー表示されます。
配信したいコンテンツを、ファイル単位/フォルダ毎で、「+」をクリックすることで追加していきます。
「Database」をクリックして、「Audio」や「Phots」、「Video」フォルダを開いてみると、それぞれのフォルダにコンテンツが自動で入っているのが確認できることでしょう。
以上で、準備は完了です。
DLNA対応の、テレビ、アイオーデータのAVeL LinkPlayer2などのメディア・リンクプレイヤー、Playstation 3などから、動画、音楽、画像を楽しめることでしょう。
PS3で再生する場合
設定ファイルの一部を変更する必要があります。
- sudo gedit /etc/mediatomb/config.xml
と、端末でコマンドを入力し、設定ファイルを開きます。
<protocolInfo extend="no"/> となっている所を、<protocolInfo extend="yes"/>に変更して保存しておきます。
UbuntuでDLNAに対応のアプリケーション:「Elisa Media Center」
DLNAサーバのコンテンツをubuntuで再生したい場合、「Elisa Media Center」があります。現バージョンでは、音楽コンテンツだけですが、LAN上にあるDLNAサーバのコンテンツを再生することができます。動画の対応は、今後に期待です。
- このElisaは、Linuxで開発中のメディアセンターアプリケーション開発プロジェクト。
- Ubuntuマシンが簡単にメディア・センターに。
- インタフェースはリモコン操作を前提。画面構成はとてもシック。
- インストールは、Synapticパッケージ・マネージャで「elisa」で検索を。
- プラグイン類が検索結果として表示されるので、elisaと一緒にインストールを。
■Elisaのページ
公式ページではFlickr、Picasaなどとの連動が可能となるプラグインが配布されている。 なお、現行バージョンでは、YouTube、インターネット・ラジオのShoutcastプラグインはすでに導入済みとなっている。