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概要
Ubuntuサーバに置いた音楽ファイルを、LANのどこからでも聴けるようにするには、「Firefly」を使うと簡単です。 クライアント側は、Mac、Windows機ならばiTuneで、Ubuntu/LinuxマシンならばRhythmboxで聴く方法となります。
iTune、Rhythmboxは、DAAP(Digital Audio Access Protocol)という独自のプロトコルで音楽ファイルの共有を行えるようになっています。このプロトコルに対応するのが、「Firefly」というサーバーアプリケーションです。
ダウンロード&インストール
- Synapticパッケージマネージャで、「mt-daapd」で検索し、ダウンロード&インストールします。
コマンドならば、
- sudo apt-get install mt-daapd
"デーモン"を起動させる為にマシンを再起動してもいいのですが、端末から下記の通りにコマンド実行すれば、サーバー機自体をリブートする事なく、サーバーアプリケーションが起動するので便利です。
- sudo /etc/init.d/mt-daapd start
設定
サーバ機のWebブラウザで、「http://localhost:3689」へアクセスします。
ID: admin パスワード: mt-daapd ・・・と入力してログインすると、次のような管理画面が現れます。
音楽ファイルは、「/home/media/music」に置く事で、共有できるようになります。
- 管理者権限で、「/home/media/music」を作り、 「music」フォルダの中に音楽ファイルを置いておく。
- この中に音楽ファイルの読み書きができるように、アクセス権の設定を行う。
この手順は、コマンドでやった方が手っとり早いです。端末から以下のように実行を。
- sudo mkdir /home/media
- sudo mkdir /home/media/music
- sudo chmod 757 /home/media/music
共有したい音楽ファイルを、この「music」フォルダの下に置いてもいいのですが、いちいちコピーするのが面倒であれば、音楽ファイルが入ったフォルダで右クリックし、リンクを作成しておきます。
- 出来上がった"リンク"のアイコンを、musicフォルダの下に置いておけばOK。
- こうすれば、音楽ファイルが同じハードディスクに重複して置かれる事もなく、ディスク容量を無駄にすることがありません。
ただし、元の音楽が入ったフォルダのアクセス権を変更しておく必要があるのをお忘れ無く。
- アクセス権の変更は、フォルダ上で右クリックして、プロパティで行えます。 「グループ」と「その他」を「読み込み専用」
あとは、Fireflyの画面で、「Start Full Scan」ボタンをクリックすれば、準備完了です。
DAAPによるアクセス
早速、クライアントマシン側で試してみましょう。 WindowsマシンのiTune、Ubuntu機のRyhmboxを起動後、しばらくして、左側のメニューの中に「共有」という項目が自動的に現れたら成功です。
これにより、 Ubuntuサーバの中に置かれた音楽ファイルが、ネット経由で再生できるようになります。