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対象とするUbuntuのバージョン
- 8.04
Ubuntuで、とても簡単に、音楽/動画のストリーミングサーバを構築できるのが「GNUMP3d」。
動画をクライアントマシンからストリーミング再生できるようにしてみます。
準備
Synapticパッケージ・マネージャで、「gnump3d」と検索して、ダウンロード&インストールを。 コマンドでは、
- sudo apt-get install gnump3d
- インストール後、ただちにGNUMP3dがサーバとして起動している状態になります。
サーバ機のFirefoxで、「http://localhost:8888」 としてアクセスすると、サーバが起動していることを確認を。
- そのままでは、まだコンテンツが準備されておらず空の状態なので、早速コンテンツを準備していきます。
1、コンテンツの準備
「GNUMP3d」の場合、「/var/music」に置かれた音楽/動画ファイルをストリーミング配信します。
- このディレクトリは、一般ユーザでは書込みができないので、管理者権限で「/var」フォルダを開いて、新たに「music」フォルダを作成し、この中に、コンテンツをコピーすることになります。
- なお、ここでは「リンク」を使うのが便利です。音楽データ、動画データが入ったフォルダのリンクを作成し、リンクをこのディレクトリに放り込んでおけばいいわけです。
- その場合、元の音楽/動画フォルダをそれぞれ右クリックして、プロパティを開き、アクセス権の設定を「その他」と「グループ」に対して、「読み込み専用」にしておく必要があります。
以上で準備は完了!
2、さっそくアクセス!
再度、Firefoxで、「http://localhost:8888」 とアクセス。 コンテンツが表示されることでしょう。
では、クライアントマシンからアクセスする場合には、 「http://(ホスト名orアドレス):8888」 とすればOKです。
もちろん、Ubuntu以外のLinux機、Windows、Macからでもアクセスでき、ストリーミング対応のソフトで再生ができます。
3、ココが便利
例えばiTunesで管理しているフォルダのリンクを指定フォルダに置いた場合、元のフォルダは、アーティストごとにサブフォルダが、そしてさらにはアルバムごとに整理されていることでしょう。 音楽の場合、そのフォルダを、まるごと連続してストリーミング再生することもできます。(動画の場合には、1ファイルずつの再生のみ)
「Serch」タブでは、検索もでき、かなり細かい検索指定ができるので、即座に目的のコンテンツにたどり着けることでしょう。
「Browse by Tag」タブでは、アーティスト、アルバム、リリース年、ジャンルごとに表示させ、再生することができます。 これを有効にするには、サーバ機の端末で次のようにコマンドを実行します。
- sudo gnump3d-index
これにより、MP-3などのタグ情報を収集してインデックスが生成されます。
あとは、プレイリストでの再生、ランダムプレイなど、シンプルなインタフェースの割にはかなり柔軟な再生が可能となります。