Licensingの翻訳作業

原文:http://www.ubuntu.com/community/ubuntustory/licensing

ライセンスについて

Ubuntuは個人、チーム、会社といった数千を越える人々の手によって作られたコンピュータプログラムとドキュメントの集合体です。これらはお互いに異なるライセンスの上で運用されています。このライセンスポリシーでは、どのソフトウェアをUbuntu Desktop CDに収録するべきかを決定する手順について説明しています。

Ubuntuのソフトウェア分類方法

Ubuntuで利用できる数千のソフトウェアパッケージは3つのコンポーネント(mainrestricteduniverse)に分類されています。そのソフトウェアがフリーソフトウェアの哲学に適合しているかどうかや、そのソフトウェアに対してサポートを提供できるかどうかに応じて、どのコンポーネントに属するかを決めています。

コンポーネントの詳細はこちら(英語)で読むことができます。このポリシーはmain、restrictedコンポーネントにあるソフトウェアのみを対象としています。それらは、Ubuntuチームによって完全にサポートされるソフトウェアであり、そのためにはこのポリシーに準拠している必要があるからです。

#(kazken3)「こちら」は http://www.ubuntu.com/community/ubuntustory/components へリンクしていますが、ubuntulinux.jp内で翻訳されている場合は変更してください

universeコンポーネントには、多様なライセンスで配布されている、想像しうる限りほぼすべてのソフトウェアが存在します。universeからソフトウェアをインストールする場合、各自でそのライセンスを確認するよう努めてください。

mainとrestrictedにあるすべてのソフトウェアは、私たちのライセンスポリシーとの互換性があるラインセンスでなければなりません。「フリー(free)」と「フリーソフトウェア(free software)」には多くの相違点があるため、私たち自身のガイドラインを作成しました。

"main"コンポーネントのライセンスポリシー

mainコンポーネントで提供されているすべてのアプリケーションソフトウェアは、以下の要件を満たしていなければなりません:

  • ソースコードを同梱していること。mainコンポーネントにあるソフトウェアは、すべてのソースコードを同梱しなければなりません。これは、厳格に守らなければならず、交渉の余地はありません。

  • 修正することや、同じライセンスで修正版の配布することを許可していること。ただソースコードを同梱しているだけでは、ソースコードを変更する権利があるのという意味での自由を伝えたことになりません。ソフトウェアの修正を行えなければ、Ubuntuコミュニティがソフトウェアのサポートや不具合の修正、翻訳、改良を行うことはできません。

"main"と"restricted"コンポーネントのライセンスポリシー

mainとrestrictedコンポーネントの双方において提供されているすべてのアプリケーションソフトウェアは、以下の要件を満たしていなければなりません:

  • 再配布が可能であること。そのソフトウェアを単体でもしくはソフトウェア集の一部として販売や配布する権利は、以下の理由から重要であるとされます:

    • すべての利用者に、Ubuntuに収録されているソフトウェアのソースコードやそれをコンパイルしたものを、他の人にも配布する自由が必要です。
    • Ubuntuは、使用料の徴収などを行いません。しかし、利用者にはUbuntu CDやカスタマイズCDを作成し、それに対して使用料を受け取れる自由が必要です。
  • 再配布や改良のために特許権使用料やその他の費用を必要としないこと。そのソフトウェアに対する権利を行使する上で権利に対する費用を払う必要はなく、他の人々にも同じ権利を与えることが重要だからです。

  • ソフトウェアに付随してこれらの権利を与えることも可能であること。私たちがソフトウェアを利用する上で与えている権利を、利用者もまた他の人々に与えられるようにすべきだからです。

  • 個人やグループに対して、または分野や目的に対して差別を行わないこと。Ubuntu上に含まれるソフトウェアライセンスは、誰に対しても、またどんなユーザのグループに対しても差別することができず、特定の分野や目的 (例えば、商用分野など) のためにソフトウェアを利用することからユーザを制限することはできません。したがって、"非商用利用であれば自由"といったライセンスのソフトウェアを配布していません。

  • Ubuntuに特化したライセンスとして配布していないこと。ソフトウェアに付属する権利は、そのプログラムがUbuntuシステムの一部であることに依存してはいけません。よって、私たちはUbuntuに特別な免除を認めるようなソフトウェアは決して配布しませんし、私たち自身の手でソフトウェアを独自に作成してUbuntuに収録してるにも関わらず配布を禁止するような行為もしません。

  • 他のソフトウェアライセンスに影響を与えないこと。ライセンスが、共に配布される他のソフトウェアに対して制限を課してはいけません。例えばライセンスによって、同じメディア上で配布される他のすべてのプログラムも、フリーソフトウェアになると主張してはいけません。

  • パッチとして配布されている修正をソースコードに適用できること。利用者が常に変更前のソースコードを持っていられるように、変更前のソースコードとそのパッチを分離した状態でのみ、ソフトウェアの修正やその配付を行ってほしいと考えているソフトウェアの作者もいます。私たちはこの考えを尊重していますが、ライセンス上は明確に、修正したソースコードからビルドしたソフトウェアの配布を許可していなければなりません。

文書、ファームウェア、ドライバ

Ubuntuにはアプリケーションソフトウェアでない、ライセンスや版権のある著作物も収録されています。たとえば、Ubuntuの標準的なインストール状態だと、文書、画像、楽曲、ビデオ、ファームウェアがインストールされています。Ubuntuコミュニティでは、これらの著作物が使用料を払わなくてもすむこと、利用者が再配布可能であることを確認した上で、原則として状況に応じて収録するか否かを決定しています。

"restricted"コンポーネントの目的

Ubuntuチームは、多くの利用者が必要不可欠であるにも関わらず、現在のところバイナリフォーマットでしか動作しないハードウェアを持っていることを認識しています。すべてのハードウェアベンダーにオープンソースなドライバを提供するよう強く要請していますが、いくつかの場合バイナリドライバーがあなたのハードウェアを働かせる唯一の方法であると認めます。その結果、UbuntuはCDやレポジトリ上に一部のバイナリドライバを収録しています。しかしながら、restrictedコンポーネントに置くことで残りのソフトウェアから明確に分けています。

選択権があるなら、バイナリドライバを選ばない方が良いでしょう。ソースコードが無ければはUbuntuはこのソフトをサポートすることができません。これらのドライバはmainコンポーネントで提供されるフリーソフトウェアを実行するために必要であるから提供されているだけなのです。また、(MacやIPAQといった)他のアーキテクチャにソースコードを移植しバイナリドライバを作成することもできません。もし、オープンソースドライバを使ってハードウェアを完全にサポートできるようになれば、restrictedコンポーネントを単純に削除し、またそのようにすることを私たちは推奨するでしょう。

標準でインストールされるソフトウェア

Ubuntuをインストールするとき、一般的には標準のデスクトップ環境をインストールするでしょう。ソフトウェアの最小セット(コンピュータを起動できるだけの)をインストールして、その後、手動で必要なソフトウェアアプリケーションを選択することも可能です。このような「カスタム」インストールは、一般的にサーバで本当に必要なソフトウェアだけをインストールしたいサーバ管理者に気に入られています。

標準でインストールされるアプリケーション・ソフトウェアは、すべてフリーソフトウェアです。加えて、バイナリフォーマットでのみ利用可能な一部のハードウェアドライバもインストールします。しかしながら、それらのパッケージは、restrictedコンポーネントとして明確に分離されています。

UbuntuJapaneseWiki: WIP/translation/licensing (最終更新日時 2012-01-10 11:49:21 更新者 匿名)