Ubuntu Philosophyの翻訳作業

原文:http://www.ubuntu.com/community/ubuntustory/philosophy

  • # (shibata)コメントは他の方にも読んでもらえるよう、シャープ一つの方がいいかもしれません。
    # (atsuki)試しにシャープ一つにすると、コメントが全部横一行に繋がってしまうので何か良い方法はあるのでしょうか。
    # (shibata)そうでしたorz 文末に[[BR]]を入れるか、改行を二回にすると回避できます。
    # (shibata)本文との差がわかりづらかったので、インデント+コード用のマークアップにしてみました。

Our Philosophy

私たちの考え方

  • # (shibata)「私たち」が不明瞭なので、「Ubuntuの考え方」ではどうでしょう。
    #  ただし、文章内にも「私たち」が大量に出てきているので、このままでも良いと思います。
    # (atsuki)開始当初は「Ubuntuの考え方」でしたが、原文に沿ったほうがUbuntuに携わる「人」というニュアンスを残せるので、私は敢えて「私たち」を採用しました。
    # (shibata)そういう意図と経緯があるのなら、了解です。「私たち」のままでいきましょう。

Our work is driven by a philosophy on software freedom that aims to spread and bring the benefits of software to all parts of the world. At the core of the Ubuntu Philosophy are these core philosophical ideals:

私たちが成し遂げようとする事は、ソフトウェアの自由に関する、ある一つの考え方から始まっています。それは、「ソフトウェアがもたらす利益を世界中に与え広げよう」というものです。この「Ubuntuの哲学」の核心部分は、次に挙げるような哲学的な理想から成り立っています。

  • # (shibata)参考までにcomponentsでは「Philosophy」を「哲学」と訳しました。「「Ubunthu Philosophy」の核心部分には」を「「Ubuntuの哲学」には」、訳すかそのまま使うかは統一した方が良いと思います。
    # (atsuki)Philosophyは万人向けの単語ではないですね。「哲学」に修正します。「the Ubuntu Philosophy」のように「the + 大文字」になっているので、対訳も括弧「」で囲ってあります。
    # (hito) our work is... のニュアンスを含める形にしつつ、中黒で読解がストップしない形にリライトしました。be driven by...を「から始まっている」にしたりちょっと反則めいてますが。「work」のより良質な訳語求ム。
    # (shibata)"driven"を切り捨ててもよいのなら、「私たちの目標(もしくは目的)は〜考えに基づいています。」とシンプルにしてはどうでしょう? 
    # (atsuki)hitoさんの「読解がストップ」には同意です。
    # (atsuki)be driven byが「から始まっている」となるのは良いと思います。driveのイメージ「動」が入っているので。
    # (atsuki)workの訳もとても適切だと思います。この文脈では、現在進行形の作業・努力・結果という意味合いを私は感じとります。
  • Every computer user should have the freedom to download, run, copy, distribute, study, share, change and improve their software for any purpose, without paying licensing fees.
  • 全てのコンピュータ利用者には、次のような自由があるはずです。それは、いかなる目的であってもライセンス料を支払うことなしに、ソフトウェアをダウンロード、実行、コピー、配布、研究、共有、改変、そして改善することができる、という自由です。
  • Every computer user should be able to use their software in the language of their choice.
  • 全てのコンピュータ利用者は、自分の好きな言語でソフトウェアを使用できるべきです。
  • Every computer user should be given every opportunity to use software, even if they work under a disability.
  • 全てのコンピュータ利用者は、身体上の制約ゆえの困難があろうとも、ソフトウェアを利用できるあらゆる機会が与えられているべきです。
    • # (廃案1)全てのコンピュータ利用者は、ソフトウェア使用に際しあらゆる機会を与えられているべきです。利用者が何かしらの障がい(訳注:コンピュータ操作面における障がい)の元で作業する場合もしかり、です。
      
      # (shibata)「ソフトウェアを使用できるあらゆる機会」?
      # (shibata)この項目は、障がいを持っている方でも、(ユニバーサル・アクセスなどで提供されるツールを使うことで)同じようにソフトウェアを使えるべきという意味?
      # (atsuki)まさに上記の意味だと思って訳しました。なお、注釈をつけた理由は、「disablity」=「障がい」という逐語訳だと、英語のニュアンス(事情があって作業に支障があり上手に出来ない)が消えてしまうような気がしたからです。何かもっと良い訳があればよいのですが。
      # (shibata)けっこう意訳を含めた案を考えてみました。
      
      #(案2):全てのコンピュータ利用者は、たとえ何らかの障がいを持っているために簡単に操作できない環境にあったとしても、ソフトウェアを利用できるあらゆる機会が与えられているべきです。
      # (atsuki)案2はとても分かりやすいと思います。元の訳は廃案1で残して、案2を採用してみます。
      # (hito) なんか無理矢理(文を読んだ時に補間されるであろうニュアンスを含めて)まとめてみると、「全てのコンピュータ利用者は、身体上の制約ゆえの困難があろうとも、ソフトウェアを利用できるあらゆる機会が与えられているべきです」というような文になりそうなのですが、いかがでしょう?
      # (shibata)「障がい」→「身体上の制約」の方がatsukiさんが言っていたdisablityのニュアンスをうまく表現できていると思いますし、その案に賛成です。
      
      # (hito)また、この3項目のshouldは「〜〜できるべきです」ではなく「〜〜できます/〜〜います」の方が原文の意図に近いような気がしますが、どうしましょうか?(ここのは憲法や立法主旨の前文で使われるタイプのshouldだと勝手に思っています)
      # (atsuki)リビジョン5の頃は「である」でした。hitoさんとほぼ同じ考えでした。ただし「である」はちょっと力み過ぎかも...。
      # (atsuki)「身体上の制約」という訳に賛成です。
      # (shibata)「まだ達成できていない理想を掲げている」という意味では「〜〜できます/〜〜います」と言いきるのはおかしいんじゃないでしょうか。「べきである」を省くのなら、例えば第二項だと、「好きな言語でソフトウェアを使用できます」よりも「好きな言語でソフトウェアを使用できる権利(自由?)があります」とワンクッションおいたほうが良いかもしれません。
      # (atsuki)うむむ、確かに。shibataさんの言われることも一理ありです。そこまで深く考えていませんでした。なので今は、現状の「べき」風でいいと思います。

Our philosophy is reflected in the software we produce and included in our distribution. As a result, the licensing terms of the software we distribute are measured against our philosophy, using the Ubuntu License Policy.

私たちの考え方は、私たちが提供するソフトウェアやディストリビューションに収録しているソフトウェアにも反映されています。それゆえ、配布するソフトウェアのライセンス条項が私たちの考え方と相反していないかどうかを、この考え方に基づいて作成されたUbuntuライセンスポリシー(Ubuntu License Policy)を用いて評価しています。

注:「Ubuntuライセンスポリシー(Ubuntu License Policy)」は http://www.ubuntu.com/community/ubuntustory/licensing の日本語版にリンクする。

When you install Ubuntu almost all of the software installed already meets these ideals, and we are working to ensure that every single piece of software you need is available under a license that gives you those freedoms.

Ubuntuでインストールされるほとんどのソフトウェアは、既に上記の理想を満たしています。また、必要とされている全てのソフトウェアが、「ソフトウェアの自由」を確約してくれるようなライセンスの下で入手できる状態になるよう、私たちは常に努力しています。

Currently, we make a specific exception for some "drivers" which are only available in binary form, without which many computers will not complete the Ubuntu installation. We place these in a restricted section of your system which makes them easy to remove if you do not need them.

現時点では、バイナリ形式でしか入手できない一部の「ドライバ群」に関しては、私たちは明確な例外を設けています。なぜなら、仮にその例外を設けないとしたら、多くのコンピュータがUbuntuのインストールを完了できない状態に陥ってしまうからです。このような「ドライバ群」については、システム内に制限付ソフトウェア向けのセクション(コンポーネント)を設けそこに配置することで、不要なら簡単に削除できるようになっています。

More about components>>

コンポーネントについて詳しくは>>

注:http://www.ubuntu.com/community/ubuntustory/components に準ずる文書にリンクする。

Free software

フリーソフトウェア

For Ubuntu, the 'free' in 'free software' is used primarily in reference to freedom, and not to price - although we are committed to not charging for Ubuntu. The most important thing about Ubuntu is that it confers rights of software freedom on the people who install and use it. It is these freedoms that enable the Ubuntu community to grow, continue to share its collective experience and expertise to improve Ubuntu and make it suitable for use in new countries and new industries.

Ubuntuにおいて、「フリーソフトウェア」の「フリー」とは、主に自由(freedom)の意を指し示す際に使用されます。値段(price)の意では使用されません。ただし私たちはUbuntuの利用に対して対価を問わないという志もあります。Ubuntuで一番大切な事は、「フリー」であることがUbuntuをインストールし利用する人たちにソフトウェアの自由を行使する権利を授けてくれる、ということなのです。 これらの自由(freedoms)があるお陰で、Ubuntuコミュニティは成長し、Ubuntuを改善していく為の共同作業スキルおよび専門知識を今後も共有し合い、より多くの国々や業界での使用に適したソフトウェアを作ることができるのです。

  • # (shibata)最後の文章に少し違和感を覚えました。が、うまい言い回しは思いつきませんでした……
    # (atsuki)「集合的経験」は固い表現ですが学術文献などに出てくるのでギリギリセーフ? 最後の文章は、構文は「freedoms(S) + enable(V) + community(O) to grow, continue, and make it(Ubuntu)...」と再判断し直しました。意訳が若干入ってますがどうでしょう?
    # (shibata)文章としてはとても読みやすい形になったと思います。ありがとうございました。ただ、訳文の方は「Ubuntuコミュニティ」が主語になっているので、最後は「ソフトウェアとなる」ではなく「ソフトウェアを作る」にしてはどうでしょう。
    # (atsuki)確かにそうです。いつのまにかUbuntuが主語になってしまいました。その通り修正します。
    # (hito) collective experienceは悩みますねぇ。集合的〜〜、だとたぶん厳しいので、ひとまとめにして「様々な体験からなるより良い形」ぐらいまで開くとどうでしょう? 「多くの体験からなるidea」ですよね。>原義
    # (shibata)「多くの体験から……」であっていると思います。「集合的経験」を「様々な……」に置き換えてしまうと、一文が長くなりすぎないでしょうか? 思い切って「集合的経験や専門知識」を「経験や知識」まで短くしてしまうとか。
    # (atsuki)やはり「集合的経験」はアウトですよね...。段落の主旨を飾る程度のフレーズだと思うので、ここは思い切って読みさすさを優先したほうが良いと思い始めてます。

Quoting the Free Software Foundation's 'What is Free Software', the freedoms at the core of free software are defined as:

フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation)の「フリーソフトウェアとは何か(What is Free Software)」を引用すると、フリーソフトウェアの核心にある自由(freedoms)とは次のように定義されます。

注:「フリーソフトウェア財団」は http://www.fsf.org/ にリンクする。

注:「フリーソフトウェアとは何か」は http://www.gnu.org/philosophy/free-sw.html にリンクする。

  • The freedom to run the programme, for any purpose.
  • いかなる目的であっても該当のプログラムを実行できる、という自由
  • The freedom to study how the programme works and adapt it to your needs.
  • 該当のプログラムの動きを研究し、そのプログラムを自分のニーズに合わせ改変できる、という自由
  • The freedom to redistribute copies so you can help others.
  • プログラムのコピーを再配布することで、自分が他の人の為になることをなしえる、という自由
  • The freedom to improve the programme and release your improvements to the public, so that everyone benefits.
  • 自分でプログラムを改善し改善点を公開できる、そしてそうすることで皆が利益を得ることができる、という自由

Open source オープンソース

Open source is a term coined in 1998 to remove the ambiguity in the English word 'free'. The Open Source Initiative described open source software in the Open Source Definition. Open source continues to enjoy growing success and wide recognition.

オープンソースとは、1998年に造られた用語で、英単語の'free'に纏わる曖昧さを排除する為に造られました。 Open Source Initiativeは、オープンソースソフトウェアをOpen Source Definition(日本語訳)として定義しています。オープンソースはこれからも更に発展し幅広く認知され続けます。

注:「Open Source Initiative」は http://www.opensource.org/ にリンクする。

注:「Open Source Definition」は http://www.opensource.org/docs/definition.php にリンクする。

注:「日本語訳」は http://www.opensource.jp/osd/osd-japanese.html にリンクする。

Ubuntu is happy to call itself open source. While some refer to free and open source as competing movements with different ends, we do not see free and open source software as either distinct or incompatible. Ubuntu proudly includes members who identify with both movements.

Ubuntuは自らをオープンソースと呼べることをうれしく思います。フリーとオープンソースを「異なる最終目的を持ち、相互に張り合う活動勢力」のように表現する人々も居ますが、私たちは、フリーソフトウェアとオープンソースソフトウェアが「互いに全く別々の存在」とも「他とは相容れない存在」とも考えていないのです。Ubuntuには、それら双方の運動を受け容れられるメンバー達が居ることを誇りに思っています。

UbuntuJapaneseWiki: WIP/translation/philosophy (最終更新日時 2012-01-10 11:49:11 更新者 匿名)