このドキュメントは、2010年4月29日にリリースされたUbuntu 10.04 LTSへのアップグレード手順と注意事項を記載しています。このページはUpgrading to Ubuntu 10.04 LTSの日本語訳に日本語Remix独自の話題を追記したものです。

アップグレードの前に

  • Ubuntu 9.10 ("Karmic Koala")やUbuntu 8.04 LTS ("Hardy Heron")からUbuntu 10.04 LTSへは直接アップグレードができます(UpgradeNotes(英語)をご覧ください)

  • アップグレードの前に現在のバージョンにおける全てのアップデートを必ず適用してください。
  • このバージョンでの注意事項や既知の問題とその回避策が文書化された、Ubuntu 10.04 LTSのリリースノートをアップグレード前に読んでください。

Ubuntu 8.04 LTS や 9.10以外のUbuntuのバージョンからアップグレードしたい場合は、UpgradeNotes(英語)を参照してください。

9.10から10.04 LTSへのアップグレード

Ubuntuデスクトップのネットワークアップグレード(推奨)

以下の手順でネットワーク越しに簡単にアップグレードすることができます。

  1. システム/管理/アップデートマネージャを起動します。
  2. 再チェックボタンをクリックして新しいアップデートを確認します。

  3. インストールすべきアップデートがあれば、アップデートをインストールするボタンを使ってパッケージをアップデートし、アップデートが終わった後に再び再チェックボタンを押します。

  4. 新しいリリースが利用できる事を通知するメッセージが現れます。
  5. アップグレードをクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従ってください。

Kubuntuデスクトップのネットワークアップグレード(推奨)

Kubuntu 10.04 LTSへの直接のアップグレードは、Kubuntu 9.04でサポートされています(Kubuntu 8.04は含まれません)。以下のリンクを参照してください。

Upgrade Kubuntu 9.10 to 10.04(英語)

Ubuntuサーバのネットワークアップグレード(推奨)

  1. まだインストールしていなければ、update-manager-coreをインストールします:

    sudo apt-get install update-manager-core
  2. /etc/update-manager/release-upgradesを編集し、Prompt=normalを設定します

  3. アップグレードツールを起動します:

    sudo do-release-upgrade
  4. 画面に表示される手順に従ってください。

8.04 LTSから10.04 LTSへのアップグレード

Ubuntuデスクトップのネットワークアップグレード(推奨)

以下の手順でネットワーク越しに簡単にアップグレードすることができます。

  1. Alt+F2を押して、update-manager  --devel-releaseと入力します。

    • Notes: LTS Upgradeに限り、-d/--devel-releaseオプションが必要です。
  2. 再チェックボタンをクリックして新しいアップデートを確認します。

  3. インストールすべきアップデートがあれば、アップデートをインストールするボタンを使ってパッケージをアップデートし、アップデートが終わった後に再び再チェックボタンを押します。

  4. 新しいリリースが利用できる事を通知するメッセージが現れます。
  5. アップグレードをクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従ってください。

Kubuntuデスクトップのネットワークアップグレード(推奨)

Kubuntu 8.04はLTSリリースではなく、すでにEOL(end of life)を過ぎているため、Kubuntu 8.04からKubuntu 10.04 LTSへ直接アップグレードをすることはサポートされていません。まず、Kubuntu 8.04 to 9.10(英語)の指示に従い、そして本手順の上にある、Kubuntu 9.10からのアップグレードの指示に従ってください。

Ubuntuサーバのネットワークアップグレード(推奨)

  1. まだインストールしていなければ、update-manager-coreをインストールします:

    sudo apt-get install update-manager-core
  2. /etc/update-manager/release-upgradesを編集し、Prompt=ltsを設定します

  3. アップグレードツールを起動します:

    sudo do-release-upgrade --devel-release
    • Notes: LTS Upgradeに限り、-d/--devel-releaseオプションが必要です。
  4. 画面に表示される手順に従ってください。

Alternate CD/DVDを使ってアップグレードするには

インターネットに接続していないシステムでアップグレードを行いたい場合、この方法を利用します。

  1. alternateインストールCDをダウンロードします。

  2. ISOファイルからCDに焼き、CDをアップグレードするコンピュータのCD-ROMドライブに挿入します。

    • もしISOファイルがアップグレードするコンピュータ上にある場合、以下のコマンドでISOファイルをドライブとしてマウントする(英語)ことにより、CDに焼く必要がなくなります:

      sudo mount -o loop ~/Desktop/ubuntu-10.04-alternate-i386.iso /media/cdrom0
  3. CDを使ってアップグレードをする旨のダイアログが表示されます。
  4. 画面に表示される手順に従ってください。

アップグレードダイアログが何らかの理由で表示されない場合、Alt+F2を使い以下のコマンドを実行する事もできます:

gksu "sh /cdrom/cdromupgrade"

また、Kubuntuでは、Alt+F2を使って以下のコマンドを実行します:

kdesudo "sh /cdrom/cdromupgrade"

Torrentを使ってアップグレードするには

Torrentに慣れていて、Torrentに対する制限がないISPを利用しているなら、ISOイメージファイルをより素早くダウンロードすることができます。他のUbuntuのユーザと帯域を共有する事でサーバへの負荷を少なくすすることができ、サーバに高負荷がかかり何らかの問題が発生する可能性があるリリース直後の数日間は、特に恩恵を受けることができます。

http://releases.ubuntu.com/lucid/ に移動して、alternateインストールCD用のISOファイルを、そのページのリストの下の方にある.torrentファイルを利用してダウンロードします(おそらくubuntu-10.04-alternate-i386.iso.torrentのようなファイル名でしょう)。BitTorrentクライアントがISOファイルをダウンロードした後、Alternate CD/DVDを使ってアップグレードするにはの内容に従います。

詳細な手順はこのブログ記事(英語)このフォーラムトピック(英語) にあります。

アップグレード後にJapanese Teamのリポジトリを有効にする方法

※この解説はJapanese Team独自のものです。

アップグレード前にJapanese Teamのリポジトリを有効にしていても、アップグレード時に無効化されます。アップグレード後、Japanese Teamの10.04用リポジトリを有効にするには、以下の操作を行います。

日本語環境セットアップ・ヘルパを使う場合

  1. [システム]-[システム管理]-[日本語環境セットアップ・ヘルパ]を開きます。

  2. 「プログラムのアップグレードが必要です。以下の処理を実行してもよろしいですか?」と表示されたら、OKボタンを押します。

  3. 画面に表示される手順に従ってください。

端末を使う場合

  1. [アプリケーション]-[アクセサリ]-[端末]を開きます。

  2. 以下のコマンドを実行し、GPG鍵とレポジトリを追加します。

    wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
    wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
    sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/lucid.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
    sudo apt-get update
  3. [システム]-[システム管理]-[アップデート・マネージャ]を開き、アップデートを実行してください。なお、ubuntu-desktop-jaパッケージを導入すれば、基本的な日本語関連のパッケージがまとめて導入されます。

ソフトウェア・ソースを使う場合

  1. [システム]-[システム管理]-[ソフトウェア・ソース]を開きます。

  2. "サードパーティのソフトウェア"タブを選択します。
  3. 以下のリポジトリを追加してチェックをつけてください。
    • karmicなど最初からチェックマークのはずれているリポジトリはそのままでかまいません。
      deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu lucid main
      deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja lucid-non-free/
  4. "閉じる"をクリックし、表示されたダイアログで"再読込"をクリックします。
  5. [システム]-[システム管理]-[アップデート・マネージャ]を開き、アップデートを実行してください。なお、ubuntu-desktop-jaパッケージを導入すれば、基本的な日本語関連のパッケージがまとめて導入されます。

関連項目

  • UpgradeNotes(英語)には、現在サポート期間中のすべてのバージョンについてのアップグレード方法が書かれています。

トラブルシューティング

リリースノートをご覧ください。

UbuntuJapaneseWiki: UbuntuTips/Install/UpgradeLucid (last edited 2012-01-10 11:49:14 by anonymous)