このドキュメントは、2011年10月13日にリリースされたUbuntu 11.10へのアップグレード手順と注意事項を記載しています。このページはOneiricUpgradesの日本語訳に、日本語Remix独自の話題を追記します。
アップグレードの前に
- Ubuntu 11.04 ("Natty Narwhal")のみがUbuntu 11.10 ("Oneiric Ocelot")へ直接アップグレードができます。
- アップグレードの前に現在のバージョンにおける全てのアップデートを必ず適用してください。
このバージョンでの注意事項や既知の問題とその回避策が文書化された、Ubuntu 11.10のリリースノートをアップグレード前に読んでください。
11.04以外のUbuntuのバージョンからアップグレードしたい場合は、UpgradeNotes(英語)を参照してください
11.04から11.10へのアップグレード
Ubuntuデスクトップのネットワークアップグレード(推奨)
以下の手順でネットワーク越しに簡単にアップグレードすることができます。
ランチャーのアプリケーションを選択し、インストール済みアプリからアップデートマネージャーを開きます。
アップデートマネージャーで設定...をクリックし、ソフトウェアソースを起動するためパスワードを入力します。
ソフトウェアソースからアップデートタブをクリックします。
"アップグレードリリース - 新しいディストリビューションリリースの通知"で、"通常のリリース"が選択されているかを確認します。そうでない場合は変更します。
- ソフトウェアソースを閉じて、アップデートマネージャーに戻ります。
アップデートマネージャーで、再チェックボタンをクリックして新しいリリースを確認します。
インストールすべきアップデートがあれば、アップデートをインストールするボタンを使ってパッケージをアップデートし、アップデートが終わった後に再び再チェックボタンを押します。
- 新しいリリースが利用できる事を通知するメッセージが現れます。
アップグレードをクリックします。
- 画面に表示される手順に従ってください。
Kubuntuデスクトップのネットワークアップグレード(推奨)
Kubuntu 11.10への直接のアップグレードは、Kubuntu 11.04からのみサポートされています。以下のリンクを参照してください。
Upgrade Kubuntu 11.04 to 11.10(英語)
Ubuntuサーバーのネットワークアップグレード(推奨)
まだインストールしていなければ、update-manager-coreをインストールします:
sudo apt-get install update-manager-core
/etc/update-manager/release-upgradesを編集し、Prompt=normalを設定します
アップグレードツールを起動します:
sudo do-release-upgrade
- 画面に表示される手順に従ってください。
Alternate CD/DVDを使ってアップグレードするには
インターネットに接続していないシステムでアップグレードを行いたい場合、この方法を利用します。
alternateインストールCDを http://releases.ubuntu.com/oneiric/ からダウンロードします。
ISOファイルからCDに書き込み、CDをアップグレードするコンピュータのCD-ROMドライブに挿入します。
もしISOファイルがアップグレードするコンピュータ上にある場合、以下のコマンドでISOファイルをドライブとしてマウントする(英語)ことにより、CDに書きこむ必要がなくなります:
sudo mkdir -p /media/cdrom sudo mount -o loop ~/Desktop/ubuntu-11.10-alternate-i386.iso /media/cdrom
- CDを使ってアップグレードをする旨のダイアログが表示されます。
- 画面に表示される手順に従ってください。
アップグレードダイアログが何らかの理由で表示されない場合、Alt+F2を使い以下のコマンドを実行する事もできます:
gksu "sh /media/cdrom/cdromupgrade"
また、Kubuntuでは、Alt+F2を使って以下のコマンドを実行します:
kdesudo "sh /media/cdrom/cdromupgrade"
Torrentを使ってアップグレードするには
Torrentに慣れていて、Torrentに対する制限がないISPを利用しているなら、ISOイメージファイルをより素早くダウンロードすることができます。他のUbuntuのユーザと帯域を共有する事でサーバへの負荷を少なくすることができ、サーバに高負荷がかかり何らかの問題が発生する可能性があるリリース直後の数日間は、特に恩恵を受けることができます。
http://releases.ubuntu.com/11.10/ に移動して、alternateインストールCD用のISOファイルを、そのページのリストの下の方にある.torrentファイルを利用してダウンロードします(おそらくubuntu-11.10-alternate-i386.iso.torrentのようなファイル名でしょう)。BitTorrentクライアントがISOファイルをダウンロードした後、Alternate CD/DVDを使ってアップグレードするにはの内容に従います。
詳細な手順はこのブログ記事(英語)やこのフォーラムトピック(英語) にあります。
アップグレード後にJapanese Teamのリポジトリを有効にする方法
※この解説はJapanese Team独自のものです。
アップグレード前にJapanese Teamのリポジトリを有効にしていても、アップグレード時に無効化されます。アップグレード後、Japanese Teamの11.10用リポジトリを有効にするには、以下の操作を行います。
端末を使う場合
ランチャーのアプリケーションを選択し、インストール済みアプリから端末を開きます。
以下のコマンドを実行し、GPG鍵とリポジトリを追加します。
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/oneiric.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list sudo apt-get update
[システム]-[システム管理]-[アップデートマネージャ]を開き、アップデートを実行してください。
以下のコマンドを実行し、ubuntu-defaults-jaパッケージを導入します。
sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja
ソフトウェアソースを使う場合
ランチャーのアプリケーションを選択し、インストール済みアプリからアップデートマネージャーを開きます。
アップデートマネージャーで設定...をクリックし、ソフトウェアソースを起動するためパスワードを入力します。
- "他のソフトウェア"タブを選択します。
以下のリポジトリを追加してチェックをつけます(nattyなど最初からチェックマークのはずれているリポジトリはそのままでかまいません)。
deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu oneiric main deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-non-free oneiric multiverse
- "閉じる"をクリックし、表示されたダイアログで"再読込"をクリックします。
[システム]-[システム管理]-[アップデートマネージャー]を開き、アップデートを実行します。
- ubuntu-defaults-jaパッケージを追加します。
日本語セットアップヘルパについて
Ubuntu 10.10までのJapanese Remix環境で提供してきた「日本語環境セットアップヘルパ」は、Ubuntu 11.04以降では提供を行っていません。ソフトウェアセンターから必要なソフトウェアの導入を行ってください。
関連項目
UpgradeNotes(英語)には、現在サポート期間中のすべてのバージョンについてのアップグレード方法が書かれています。
トラブルシューティング
リリースノートをご覧ください。