対象とするUbuntuのバージョン
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Ubuntuと他のOSのマルチブート環境を構築しようとして、Ubuntuインストール時にブートローダgrubをHDDのMBRに書き込むことに失敗し、全てのOS、またはどちらかのOSが起動しなくなることがあります。
ここでは、Ubuntuが起動できなくなった場合に、CDから起動して復旧する方法を解説します。
- 「Ubuntu 日本語ローカライズ版 Desktop CD」でPCを起動し、最初の起動画面で[F6]キーを押下すると、画面の下方に「起動オプション」が現れる。[←]キーでカーソルを左方移動すると、次のようになる。
起動オプション file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper initrd=/casper/initrd.gz ............
ここで、「boot=casper」を「root=/dev/sda1」などと書き換えて[Enter]を押し、Ubuntuを起動する。「/dev/sda1」はUbuntuのrootパーティションで、インストール時に表示されたものを入力する(他に「/dev/sda2」「/dev/sdb1」など。ハードディスクとパーティションの構成により異なる)。 - 次のコマンドで「grubの書き込み」を実行する。前項目と同様、以下の「/dev/sda」は一例。
$ sudo /usr/sbin/grub-install /dev/sda
- UbuntuPCを再起動し、起動することを確認する。
失敗した場合は、リムーバブルメディアを起動ディスクとして用いる方法を試みると良いでしょう。
- この方法は 「 Ubuntu on USB HDD 」 でも使えます。 例えば、updateしたkernelに対応する 「 ブートCD 」 が上手く働かない場合などに、live-CDを使ってそのrootパーティションに対し 「 root=/dev/sdc1 」 などとすれば起動できます。