対象とするUbuntuのバージョン
- 9.10 Karmic Koala
インストール
VirtualBox には以下の2つの種類があります。
VirtualBox(Non Free版)
個人や教育あるいは評価目的の製品の利用において無料です。
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http://www.virtualbox.org/wiki/Downloads からダウンロードする。
- リポジトリの追加
バージョン3.xの場合は deb http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian コードネーム non-free というapt-lineをリポジトリに追加する。バージョン4.xの場合は deb http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian コードネーム contrib というapt-lineをリポジトリに追加する。
コードネーム は karmicなどに置き換えてください。
- GNOMEメニューの [システム] → [ソフトウェア・ソース](gksu software-properties-gtk) を起動し、[他のソフトウェア] タブで[追加]をクリックし、上記のものを貼り付けてください。
端末 で、
$ wget -q https://www.virtualbox.org/download/oracle_vbox.asc -O- | sudo apt-key add -
を実行してください。virtualbox-* (“*”部分は適宜置き換えてください。)パッケージをインストールしてください。(dkms パッケージも必要?)
詳しくは、Debian-based Linux distributions を参考にしてください。
VirtualBox Open Source Edition(OSE)
オープンソース版です。virtualbox-ose パッケージをインストールしてください。
次の機能が利用できません。
- Remote Desktop Protocol(RDP)サーバ機能
- USBサポート
起動
GNOMEメニューの[アプリケーション]→[アクセサリ]→[VirtualBox]より起動できます。
NonFree 版は次のようなダイアログが出てくると思います。(例4, 例5)例4は最後まで読んでください。例5は[キャンセル]でも次に進めます。
はじめに設定すること
メニューの [ファイル] → [環境設定] → [一般] より
- デフォルト ハードディスク フォルダ
- デフォルトの仮想ハードディスクイメージを置くディレクトリです。充分に空きのあるパーティションの方がいいでしょう。
- デフォルト 仮想マシン フォルダ
- スナップショットのデータなどが置かれます。
メニューの [ファイル] → [環境設定] → [入力] より
- ホストキー
- ホストキーは、ゲストOS環境からホストOS環境に戻るときに使います。初期状態では [右Ctrl] キーです。[右Ctrl] キーがない場合は適宜変更してください。
ゲストOSのインストール
仮想マシンの作成
メニューの [仮想マシン] → [新規] より新規仮想マシン作成ウィザードが起動します。
- ようこそ新規仮想マシン作成ウィザードへ!
- [次へ]を押してください。
- 仮想マシン名とOSタイプ
- [名前]を付け、[OSタイプ]を選んでください。
- [名前]を付け、[OSタイプ]を選んでください。
- メモリ
- 選んだ[OSタイプ]により推奨メインメモリ量は変わります。使用マシンの物理メモリ量などを考慮して設定してください。後で[設定]→[システム]→[マザーボード]のメインメモリで変更できます。
- 選んだ[OSタイプ]により推奨メインメモリ量は変わります。使用マシンの物理メモリ量などを考慮して設定してください。後で[設定]→[システム]→[マザーボード]のメインメモリで変更できます。
- 仮想ハードディスク
- 仮想ハードディスクの設定をします。後で[設定]→[ハードディスク]でハードディスクイメージファイルの割り当てを変更したり、メニューの[ファイル]→[仮想メディアマネージャ] → [ハードディスク]で新しくハードディスクイメージファイルを作成できます。
- [新規ハードディスクの作成]を選んだ場合
- ようこそ新規仮想ディスク作成ウィザードへ!
- [次へ]を押してください。
- ハードディスク ストレージ タイプ
- 次の2つのタイプから一つを選択し、[次へ] を押してください。
- 可変サイズのストレージ
- 指定されたサイズを最大とし、要求に応じてサイズが変化します。
- 固定サイズのストレージ
- 指定されたサイズと同じくらいのハードディスクイメージファイルが作成されます。多少可変サイズよりパフォーマンスが良いでしょう。
- 可変サイズのストレージ
- 次の2つのタイプから一つを選択し、[次へ] を押してください。
- 仮想ディスクの場所とサイズ
- ようこそ新規仮想ディスク作成ウィザードへ!
- [既存のハードディスクを使用]を選んだ場合
- ハードディスクイメージファイル(*.vdi,*.vhd,*.vmdk等)を選択してください。
- 仮想ハードディスクの設定をします。後で[設定]→[ハードディスク]でハードディスクイメージファイルの割り当てを変更したり、メニューの[ファイル]→[仮想メディアマネージャ] → [ハードディスク]で新しくハードディスクイメージファイルを作成できます。
- 概要
- 確認して[完了]を押してください。
ゲストOSのインストール
- 先ほど作成した仮想マシンを選択した状態にして[設定]を押してください。
- [CD/DVD-ROM] を選択し、[CD/DVD ドライブのマウント] をチェックしてください。
- ゲストOSをインストールCD/DVDからインストールする場合
- [ホスト CD/DVDドライブ]を選択してください。
- ゲストOSをISOイメージからインストールする場合
- [ISO イメージファイル]を選択し、ISOイメージを指定してください。
- ゲストOSをインストールCD/DVDからインストールする場合
- [OK]を押します。
- 仮想マシンを選択した状態にして[起動]を押してください。
- OSのインストールをしてください。
- ゲストOSを終了し、[設定]→[CD/DVD-ROM]→[CD/DVD ドライブのマウント]のチェックを外してください。
Guest Additoions
ゲストOSにインストールすることで、
- マウスカーソルの透過的な移動
- グラフィックパフォーマンスの向上
- 共有フォルダ
- クリップボードの共有
などができるようになります。
インストールの仕方
- ゲスト OS が表示されているウィンドウの [デバイス] → [Guest Additions のインストール] を押します。
- ゲスト OS に VBOX から始まる ISO イメージがマウントされます。
- ISO イメージ内の
- ゲスト OS が Windows の場合
AutoRun によってポップアップメニューが出てくるようです。そうでなければ VBoxGuestAdditions.exe を実行してください。
- ゲスト OS が Linux の場合
AutoRun によってポップアップメニューが出てくるようです。そうでなければ autorun.sh を実行してください。
- ゲスト OS が Windows の場合
- 再起動してください。
virtualbox-guest-additions パッケージが必要になるかもしれません。
詳しくは、
を参考にしてください。
シームレスモード
Guest Additoions を導入すれは、シームレスモードが利用できるようになります。これはゲスト OS の背景がなくなり、ホスト OS 上にゲスト OS で動作しているアプリケーションが表示されるものです。 ゲスト OS のウィンドウの [仮想マシン] → [シームレスモード](Host+L)でシームレスモードに移行します。もとのモードに戻す際は Host+L を押してください。
スナップショット
作成
- ゲスト OS が起動中の場合
- ゲスト OS が表示されているウィンドウのメニューの [仮想マシン] → [スナップショット作成]を押してください。
- スナップショットの名前と説明を付けて[OK]を押してください。
- ゲスト OS が起動中でない場合
- スナップショットを作成したい仮想マシンを選択して、[スナップショット] タブを選択してください。
- [最新の状態] を右クリックして [スナップショット作成] を押してください。
- スナップショットの名前と説明を付けて [OK] を押してください。
復元
- ゲスト OS をシャットダウンしたり、[保存] 状態にしてください。
- [スナップショット]タブで、[最新のスナップショットに戻す] を選択すると最新のスナップショット以後の変更がなくなります。
設定
メニューの [ファイル] → [環境設定] → [一般] より全体の設定が出来ます。(はじめに設定すること を参照 )ゲスト OS ごとの設定はゲスト OS が電源 OFF の状態で[設定]を押してください。
用語
- ホストOS
VirtualBox をインストールしたOSです。
- ゲストOS
ホストOSの VirtualBox で仮想的に動いているOSです。
外部リンク
コマンドラインに隠されたVirtualBoxのチューニング法 - SourceForge.JP Magazine
VirtualBox 2 が対象になっています
ubuntu9.10+VirtualBox3.0(Win XP)でUSBプリンターを使う « toshi-kawの自由帳。
VirtualBox(NonFree版)においてプリンタが使えない場合の対処が書いてあります。
VirtualBox の「kernel driver not installed」への対応 - 箕面市役所Edubuntu日記