対象とするUbuntuのバージョン
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はじめに
凡例
- ディレクトリ名/
- ファイル名
hogehoge* hogehogeで始まるシステムによって違う名前を持つもの
-> ファイル名 ファイル名へのシンボリックリンク
ディレクトリ構造
/
ルートディレクトリ(Root Directory)です。
/bin/
システム管理者と一般ユーザーの両方が使う基本的なコマンドがあります。
/boot/
起動時に必要なカーネルやブートローダの Grub が入っています。
- System.map-*
- abi-*
- config-* - カーネルが構築されたときの設定
- initrd.img-* - 初期RAMディスクファイル
- memtest86+.bin - メモリテストをするためのツールです。
- vmlinuz-* - カーネル本体
- vmcoreinfo-*
対象とするGrubのバージョン - Grub Legacy
- grub/
- Grub(ブートローダ)関係のファイルがあります。
- menu.lst -起動メニューの設定ファイル
- stage1
- stage2
- device.map - デバイスをどのように表すかが記されている。
対象とするGrubのバージョン - 1.97~BETA
- grub/
- Grub(ブートローダ)関係のファイルがあります。
grub.cfg - 起動メニューの設定ファイルです。編集は(/etc/grub.d以下にして $ sudo update-grub2で反映させてください。)
- core.img
- device.map - デバイスをどのように表すかが記されている。
/cdrom/
->/media/cdrom へのシンボリックリンクです。
/dev/
デバイスファイルがあります。主なデバイスファイル名はDevice Names in Linux, Linux Devices, Linux/Documents/devices.txt をご覧下さい。device の略です。
/etc/
/etc を参照してください。etcetera の略です。
/home/
サブディレクトリにユーザーのホームディレクトリがあります。ユーザーが作成したファイルや、ユーザーごとの設定ファイル(主に.*)を置きます。~ というワイルドカードはホームディレクトリを表わします。
ホームディレクトリ下にある設定ファイル等についてはホームディレクトリの構成をご覧下さい。
/lib/
共有ライブラリ(*.so.*)が置かれています。 /lib32, /lib64 などのディレクトリはそれぞれ32ビット版, 64ビット版のライブラリが入っています。library の略です。
- init/
- ld-*.so
- modules/
サブディレクトリ以下にカーネルモジュール(*.ko)があります。
- terminfo/
- 端末ごとの制御方法に関するバイナリデータファイルがあります。
- udev/
rules.d/ - udev 設定ファイル(*.rules)があります。
/media/
サブディレクトリにリムーバブルメディアをマウントします。
/mnt/
一時的なマウント先です。mount の略です。
/opt/
パッケージシステム以外の方法での、比較的大きなソフトウェアをサブディレクトリにインストールします。Adobe Air アプリケーションはこのディレクトリのサブディレクトリにインストールされます。option の略です。
/proc/
さまざまなカーネルに関する情報 (プロセス情報など) を参照できる仮想的なファイルシステム (proc) がマウントされています。
- cmdline - 起動時にカーネルに渡されたコマンドライン(オプション)
- cpuinfo - CPUに関する情報
- meminfo - 主記憶装置に関する情報
- mounts - マウント状況
procファイルシステム配下のトップレベルファイル - Red Hat Enterprise Linux 4: リファレンスガイド
/root/
root ユーザ(管理者)のホームディレクトリです。
/sbin/
システム管理者が使うコマンドがあります。sysytem binary の略です。
init - すべてのプロセスの親です。Ubuntu では Upstart という実装になっています。
/srv/
HTTP, FTPなどのサービス用のデータを入れるためのディレクトリです。service の略です。
/sys/
デバイスやドライバについての情報をユーザが見たり、設定するためのファイルがあります。
- kernel/
security/apparmor/profiles - 現在読み出されている AppArmor のプロファイルのリストです。
/tmp/
一時的な作業用ディレクトリです。基本的に起動時に空になります。(/etc/init/mounted-tmp.conf) temporary の略です。
/usr/
インストールやアップデート以外では変更されないような静的なファイルがあります。
- bin/
- ほとんどのパッケージからインストールした実行可能ファイルはここにあります。
- games/
- include/
C 言語向けヘッダーファイル(*.h)などがあります。
- lib/
- 共有ライブラリへのリンク(*.so.N)、共有ライブラリ(*.so.N.N)、静的ライブラリ(*.a)などがあります。
X11/xorg.conf.d/ - (man:xorg.conf(5))
- libexec/
- local/
パッケージシステムの管理外で、システム管理者の個人的利用(ソースコードをコンパイルしてインストールなど)に使われます。サブディレクトリ以下は /usr と似たものになっています。
etc/ - /usr/local/ 下のプログラム用の設定ファイルが置かれます。
man@ - -> share/man
- sbin
- 管理コマンドがあります。
- share/
applications/ - デスクトップエントリファイル(*.desktop)があります。
- backgrounds/ - 背景画像用のファイルがあります。
- common-licenses - GPL, BSD などのライセンス文書があります。
- desktop-directories/
- doc/ - ドキュメント(README, changelog)・サンプルコードなどがあります。
fonts/ - フォントファイル(.ttf, .otf など)があります。
gdm/autostart/!LoginWindow/ - (Autostart Configuration - GDM Reference Manual)
info - infoファイル(*.info)を圧縮したものがあります。
locale/*/LC_MESSAGES/ - gettext のコンパイル後のメッセージカタログ(*.mo)があります。
locale-langpack/*/LC_MESSAGES/ - language-pack-* パッケージでインストールされた*.moファイルがあります。
man/ - man1/ 〜 man9/は英語の man ページで、ja/などは各国語の man ページが入っています。
mime/ - (MIME 型のデータベースについて - GNOME ドキュメントライブラリ)
theme/ - (テーマの Index ファイル - GNOME ドキュメントライブラリ)
xsession/ - GDM セッションファイル(*.desktop;形式は desktop-entry-spec)です。(GDM Session Configuration - GNOME Documentation Library)
- zoneinfo/ - 標準時データです。
- src/
- ソースコードを参照するためのディレクトリです。
/var/
可変的なファイルが置かれます。variable の略です。
- backups/
dpkg.status.* - パッケージ選択データ(/var/lib/dpkg/status)のバックアップです。(パッケージ選択データの回復 - Debian クイックリファレンス)
*.bak - /etc/passwd などのバックアップです。(rm /etc/passwd - Debian リファレンス)
- cache/
apt/archives/ - aptによってダウンロードされたパッケージがあります。 $ sudo apt clean によって削除できます。
- crash/
- games/
- lib/
- dpkg/
-
alternatives/ - alternatives の設定データファイルがあります。(alternatives -選択せよ-)
info/ - Debian メンテナンススクリプトがあります。(Debian リファレンス - Debian の基礎知識)
- status - dpkg のパッケージ選択データ
- log/
ログファイル(*.log)があります。(LinuxLogFiles - Community Ubuntu Documentation)
- mail/
- opt/
/opt/ 向けの可変ファイルディレクトリです。
- run/
現在実行中のプログラムのPIDが書かれたファイル (*.pid) などがあります。
utmp - 現在ログインしているユーザ情報です。 (w コマンドで閲覧してください)
- spool/
- スループ処理(時間のかかる処理をするときに一度データを書き込んで少しずつ処理をする)をするために使われます。
- tmp/
- 一時ファイル用ディレクトリですが、シャットダウンや再起動で消さないことになっています。
initrd.img
->/boot/initrd.img-* (最新のinitramfs)へのシンボリックリンクです。
vmlinuz
->/boot/vmlinuz-* (最新のカーネル)へのシンボリックリンクです。
その他
- 各パーティションごとにあるもの
/lost+found/
fsck(ファイルシステムの整合性をチェックして修正するコマンド; man:fsck, man-ja:fsck(8))をした後に内容だけ復旧できたようなファイルが入っています。普通は空です。
外部リンク
Filesystem Hierarchy Standard: ファイルシステム階層の標準化